やっと読み終えました。

448ページと結構長かったのもありますが、途中2ヶ月ほど読み進めてない期間があって読破するのに3ヶ月ほどかかりました。

読み始めて数週間も経たないうちに、旦那さんから

「Netflixでドキョメンタリーが見れるよ。読むよりそっちを見れば?」

なんて言われまして、

 

そんなバカなチーン

 

ってなりましたが本のほうを読んでよかったなと思います。

というのもドキュメンタリーは本のプロモーションツアーのまとめ的なものなので別物であることが後に発覚。

 

ということで読書感想です。

  1. 始めの20%くらい、元大統領に出会うまでが割とつまらない
    幼少期のミシェル氏の生い立ちなどが事細かく描写されてまして、シカゴ・South SideというエリアがどんなところかはShamlessを通してここ10年ほどみっちり頭に叩き込まれてはいるんで、どんなところで生まれ育ったかは大方想像ができるのですが、あまりにも良い子で育ってきたのか”わっお”って思えるような出来事もなく、ただひたすら日記を読んでいるような感じです。
     
  2. しかし裕福ではないけど愛情に溢れる家庭に育ったことは確か
    アメリカではシカゴ・サウスサイド出身というだけで多くの人が「犯罪の多いゲトー地域」というイメージを持たれているのではないでしょうか。加え、今でこそBlack Lives Matter 運動による人々の意識が問われる世の中ではありますが、昔からある黒人差別は根強いものがあります。しかしロビンソン家はMSに苛まれながらもまじめにこつこつと贅沢もせず働く父親と低賃金のアシスタントとして働く母を筆頭とした家族の環境が実にいい感じでして、ゲトー地域にすむ家族というもののイメージが覆されました。
     
  3. なぜかハーバード時代の様子には一切触れらていない
    もちろんプリンストンもすごいと思うけど、あら不思議。ハーバード大学に通っていた2年間が空白状態です。
    出版業界の政治的理由か、個人的にあまり思い入れがなかったからなのか。謎です。
     
  4. 大統領交代期間のホワイトハウスの入れ替え(前大統領が引っ越し、新大統領が入家)は5時間という短時間で、引っ越し費用ならびにデコレーション費用の予算は10万ドル(一千万ちょっと)なんていうトリビアがおもしろい
    アメリカの大統領の家族経費としてその費用は安いのか高いのか、全然ピンときません。
    旦那さんにクイズをすると30万ドルくらい?なんて言ってたのできっとおもったより安いね的なレベルなんだと思います。
     
  5. 気がつくとファーストレーディーの自伝を読むのはこれで2人目
    15年くらい前に翻訳されたヒラリー・クリントンの自伝を読んだので。クリントン夫妻ならびにオバマ夫妻の共通点は民主党というだけではなくみなさん4人とも弁護士だったこと!ヒラリー氏の本もこれまた長かったのですが、唯一記憶に残っているのはヒラリー氏が学生の頃バイトで魚工場で働いていたということ。
    なんだかちょっと親近感わきました。魚工場で働いた事なんてないけど、庶民派的な感じがして。
     
  6. この本を通してオバマ前大統領がもっと好きになりました
    もともと好印象ではあったけど、頭がよくて、勤勉で、家族思いな様子が伺えました。
    毎日ホワイトハウスに届く大統領宛の手紙のなかからスタッフが15通選出して、それにちゃんと目を通し、返信する内容までちゃんとメモして、それをスタッフが後日手紙として返信するということを行っていたそうです。
    ディナーはできるだけ家族みんなで食べ、それが終わったらオバマ前大統領はまた深夜1時から2時まで仕事していたそうです。でも1日1時間ほどランニングはしていたみたい。
     
  7. トランプ大統領のバッシングがニヤリって感じ
    ハーバードに行って弁護士資格もとったわけだし、もしかするとこの自伝もっともっと難しくかけたはずなのに万人に合わせるために語彙レベルさげたのかもと疑ってしまいました。
    現大統領のほうこそ立候補する大分前からオバマ批判してきましたのでね、政権交代がまさかのまさかの人でその複雑な思いが正直に書かれていたと思います。(ドキュメンタリーではその思いが表情付きで表現されてます。)

 

ミシェル氏を次期の大統領候補に!なんて聞きましたが、本を読めばそんな気持ちもわかるような気がする。

本人は絶対に政治はやらないと言ってらっしゃいますが、それもまた彼女らしい。

 

私には”初の黒人のファーストレディー”ということが歴史的にどれだけすごいことかということよりも、スピーチのうまさ、我慢強さ、明るさ、謙虚さ、人間らしさなどそういう彼女の一面が見れて心から親近感が沸きました。

最近、超尊敬する人というのがいなかったけど、しばらくはミシェル氏になりそうです。