​​​​​​

久しぶりに面白い本を読みました。

面白くないと最後まで読まない癖があり、ここ最近買った2冊ほどを無駄にしてしまいました。

この本は外出している時でもお家に早く帰って続きを読みたい!と思った本。

 

ここ最近ではTalking to Strangers by Malcolm Gladwell以来のわたし的ヒット作。

 

読書感想

  1. ひとは生まれまず家族が世界観そのものになる
    親の意思で学校にいけなかった筆者にとって両親の教えや教会、聖書が彼女の世界観を形成していったのに、大学に入って初めて生まれ育った世界を客観的に見ることができた彼女。
    「可愛い子には旅をさせろ」と言いますが、狭い壁を叩き壊して外の世界に触れる事であらたに見えてくることってありますよね。
     
  2. いじめる方はいじめる理由を正当化する
    って中野信子先生が言ってらっしゃいましたが本当その通り。
    末っ子の筆者とすぐ上の兄弟たちも同じように上の兄から虐待されいたのですが、両親に告げ口されたいじめっ子の兄が「妹を矯正するの愛の鞭だ」なんて言って両親を説得してまして、それを鵜呑みにした両親もまた同じ穴のムジナ。
     
  3. すべての神の意志によるものっていう宗教的考え方もどうかと思う
    父親の誤った決断のせいでこの家族2度も大事故にあうんです。反政府・反科学一家なので母親の脳にダメージがあっても病院に連れて行こうともしない。
    なのに父親、あの事故は神からのお告げだったんだと解釈していてポジティブと言ってはそれまでだけど、っていうか学ぼうよ、お父さん!と思いました。

    例えばね、極端な話人為的なミスによる飛行機事故が起きた場合、神様の行いだったんだではすまないわけで。なぜそんなミスが起きてこれからそれをどうやったら防げるかっていうことが大事なんじゃないかと。
    コロナ蔓延中教会に人を集めちゃって、信者や牧師さんが亡くなっても神の意志で片ずけちゃったら救える命も救えませんってば。
     
  4. 一般教育なしでケンブリッジ・ハーバードに奨学金で行けるなんて。
    一言ですごい。ホームスクールなんてあってない環境で、ほぼ自習。しかも家事や労働の合間に寝る間も惜しんでみたいな。本人の意志とやる気さえあれば偉業も成し遂げられるんだというのと同時に、学校にもいけずテクノロジーも必要最低限で過ごしていた一家だったのを踏まえると、勉強を妨げるものも少なかったのかな。ファッションとか、テレビゲームとか遊びとか、お笑い番組とか、複雑な友達関係とか。そんなものとは無縁だったし。
     
  5. 反政府で世界の終わりを信じる人っているんだね
    私より数年年下の筆者が幼い時、世界の終わりを信じていた父親が家族のみでも生き残れるよう食べ物や燃料、銃のなどの貯蓄を家族に促す期間があり、それを助長した事件WacoやRuby Ridge事件などちょっとお勉強してみました。
    びっくりする事件ばかり。
    双極性障害を患う父親(本人は認めない)がこういった事件を極度に捻って解釈してしまうのもしょうがないかな。
    という気もするけど、アメリカって本当一筋縄では行かない国だなって思います。よく言えば自由の国。

そんな筆者の彼女は現在両親から勘当中で数人の兄弟と連絡をとるのみという状況ですが、今後どのようにそれが発展していくのか、もしくはしないまま幕を閉じるのか気になります。

 

現在はミシェル・オバマの自伝を読書中。

読み終わったらまた感想かかなきゃ。