私の住むコミュニティーではコロナウイルスの拡大を防ぐ対策のためカリフォルニアの知事が自宅待機令を出して以来、ジム、リクリエーションエリア、バーベキューエリアなどコミュニティー内に住む人々が集うエリアが使用禁止になりました。

 

それでもコミュニティー外から車に乗って、あるいは徒歩で人々が訪れ、犬の散歩をしたり、子供を芝生エリアで遊ばせたり、友達家族で集まってピクニックをしたりが続き、ついにHOA(Home Owner's Association:管理組合)が大きな芝生エリアとベンチ、テーブルエリアにテープを張り、立ち入り禁止にしました。

 

昨日の午後の事。

 

外にシェリフ・保安官(警察)の車が。

どうやら、近くのアパートのレジデント(うちのコミュニティー外部)が友達家族と自分の子供を連れてきて立ち入り禁止のテープを破り、芝生エリアで遊んでいたようです。

 

それをみたうちのコミュニティーのレジデントが外部者にその芝生エリアを使用しないよう言ったようですが、ここは公共の場なんだからテープを貼って立ち入り禁止になるなんておかしいと反論されたので、ビデオを撮りながらこの敷地はプライベートプロパティである事を説明。

 

そうなんです、ここはゲートに囲まれているコミュニティーではないんですがそれぞれのレジデントがHOAに毎月払い、その資金がコミュニティー内の管理費に当てられています。

芝生や歩道、ジムやバーベキューエリアなど毎日HOAに委託された会社がメンテナスしています。

 

ちなみに毎月の支払額はそれぞれの物件の広さによって違いますが、うちは同じコミュニティー内に2件所有しているので毎月8万円くらい払っているので、結構バカにならない額です。

 

その後やはり外部者とレジデントが揉めたようで、レジデントが警察に通報したとのこと。

 

ここはコミュニティーの私有地になるので、外部の人が来るのは侵入罪になります。

 

今回は警告が与えられましたが、今後このコミュニティー内にまた訪れた場合、警察に通報すれば逮捕されるようです。

 

ゲートがないからなんでしょうか、結構いろんな人がやってきます。

秋ごろはバーベキューエリアでホームレスの方が野宿してました。

テーブルや椅子、立派なバーベキュー、噴水にコンセントもあるバーベキューエリアがコミュニティー内に3つほどあるので、寝袋さえあれば気候もいいので野宿が可能です。

 

この立ち入り禁止のテープはコミュニティー内でも賛否両論でして。

それはちょっとやりすぎという声もある一方で、みんな頑張って自宅待機しようとしているのに、私有地で外部者がピクニックをしに来るのを窓から見るなんて無理な話という声も。

 

私の住むオレンジカウンティはLAカウンティーのように制限が厳しくない上、LA知事(市ごとに知事はいますが、カウンティー・群の知事はいません。ロサンジェルス知事は群の知事のような感じですが)のようなリーダーもいません。

 

州や群の勧告をどれほど真剣に受け止めるかは、その人次第というところです。

 

こういったことはきっとどこでもおきていると思います。

自宅待機令が出て今週で4週間目に突入し、皆ストレスがたまっています。

外で元気に遊びたいお子さんがいる家庭も大変だと思います。

 

現在のこの状況が戦時中に例えられますが、敵が見えないウイルス故なかなかその危険性を認識するのは難しいのは事実。

 

その上、一人一人ができる唯一の対策が家から出ないことのみとなれば、真剣に受け止めることができない人が出てきてしまうのでは。

 

実際の戦争下では、自分がやりたいことなんて二の次で、毎日が生きるか死ぬかの戦い。食べたいのに食べれない、安全な所に攻撃が止むまで自分の身を隠すことが当たり前だと思います。

 

それに比べ、家の中にいてもワークアウトをして汗を流すこともできるし、好きな番組も見ることもできる、ピアノを弾いたり、友達とテレビ電話したり、美味しいお酒飲んで、読みたい本もアマゾンでポチして即ダウンロードできて、美味しいご飯もデリバリーしてもらえるなんてなんていい生活なんだぁって思います。

犬の散歩もして外にも出てますけど。

 

友達と飲み会ができなかったり、行きたいお店にいけなかったり、好きなレストランでディナーを食べたり、ハイキングやビーチに行けないのは不便だけど、これが一生続くわけではない。

 

自分がお家にいることで救える命があるのなら、私なら喜んで自宅待機します。

もちろんこれが数ヶ月の短期期間のことであるというのが前提ですが。