相変わらずコロナウイルス・Covid-19のニュースばかり見ています。
オリンピックが延期というニュースも見ました。
アメリカは感染がますます拡大しつつあるし、ヨーロッパ全域は混乱しているし、南米やアフリカもこれから拡大するかもしれないのでオリンピックどころではないところ。
アメリカでは昨日だけで1万1千人以上の新たな感染者が確認されました。
実際の収束にはもっと時間がかかるのではないかと思います。
さて今日CBSニュースがLAカウンティ衛生局のディレクターの独占インタビュー中、はっとさせられた一瞬がありました。
レポーター:「LAではNYに比べればかなり感染者並びに死者の数が抑えられていますね。この数をどう思いますか?嬉しいですか?」
ディレクター:「嬉しいなんて思いません。私は市民に”コロナウイルスによってあの町で誰それが亡くなった”という報告を毎日しているんです。どんな数字であれ嬉しいことなんてありません。」
これね。。。普通のインタービューに聞こえるんですが、このディレクターすごいなって思いました。
なぜならあの方なら絶対「この数字は非常な誇りです。私の適切な決定力、迅速な対応のおかげです。NYも私達を見習っていればあんな事にはなってなかったでしょう。」って答える事間違いなし。
レポーターも”自治体が最善の努力を尽くして取り組んでいるその賜物です”なんて言う答えを期待してたのかもしれませんね。
私たちがニュースで見るまたは情報として得る死者数は数字でしかありません。
しかし亡くなった方の家族にとっては数字がどうであれ、大切な家族を失ったその悲しみが消えるわけではないと理解しておかないと、このウイルスが如何に深刻な問題であるかの認識が薄れ、”自分には関係のないこと”として捉えてしまう人が増えてきてしまうのでは。
どこの国に住んでていてもみんなが
「ウィルスを移されない・移さない」
を念頭に行動をする(手を洗う・自己隔離をする・自治体の指示に忠実に従うなど)、あるいは行動をしない(人混みに行かない・外出をしないなど)ようにすることができればこの危険なウイルスの感染拡大を防ぐことができるのではないのでしょうか?
感染者数や死者数がまるで株価の数字のように扱われている中、ディレクターの言葉は麻痺しかけていた感情に触れました。