これまでの流れ

旦那さんとの出会い(1)

旦那さんとの出会い(2)

大切な貯金をはたき延泊することを決めたはいいが、さてこれからどうしよう。

とりあえず、その彼にテキスト(携帯メール)する事に。

 

でも、何をどう言えばいいのかわからない。

 

私がごにゃごにゃしていると、スコットが私の携帯をとり、テキストを打ち始めました。

そして送信ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

 

内容は「さっきは楽しかった。延泊の事だけど、仕事とか飛行機の変更は結構大変なんだ。でもね、もしあのたと楽しい時間を過ごすことができるなら、思い切って延泊してみようと思うんだけど。。。どう思う?」とちょっと最後の方、「うふ」とか聞こえて来ちゃいそうなくらい、ピンク色に仕上がっている。

 

しばらくして、返信が。

 

「君が延泊してくれたら、絶対君が楽しくなるようにするよ。飛行機の変更代は僕がだすから安心して。一緒に楽しもう。」

 

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

 

日曜日に帰る予定を水曜日にしてホテルの手続きとフライトの変更。彼の方はその晩グループでのディナーパーティに参加。その後、ビーチ沿いのバーで会う約束をしました。9時半の待ち合わせに20分ほど遅れてやって来た彼。ラストオーダーの前に彼の分の飲み物をオーダーして、ビーチに持って行って波の音をBGMにおしゃべり。

 

 

最初に会った時とは違って、彼の方は割とリラックスした様子。一杯飲んで、翌朝6時にラウンジで待ち合わせの約束をし、それぞれの部屋に戻りました。私は興奮でなかなか眠れず。朝5時起きっていうのも辛かったです。

 

翌日のダイビングはチャーターとあって、割と自由。でもお菓子やタオル準備などフルサービスでした。それでも彼、わざわざ私の分の朝食とタオルをホテルから船上まで持って来てくれていました。シュノーケルをする予定だった彼の友達2人は朝早すぎだし、一緒にダイビングできる相手ができたので無理と言って脱落。私たち2人に対して、2人もダイブマスターが付いてくれてて、色んなところを酸素が続く限り潜りました。

 

 

ランチを街まで食べに行こうと誘われましたが寝不足と長時間のダイビングで私はぐったりでホテルに直帰しました。そのまま部屋に戻り溜まった仕事を数時間で片付け、ベニータとテヤを探しにビーチへ。ベニータを見つけると、私の方へ飛んで来て、

 

「今朝、あなたのあの彼の友達家族とずーっとプールで話してたの。あなたたち、共通点がありすぎよ!まずね、昨日スコットがあなたになりすまして送ったテキストね、彼の友達が彼になりすまして返信してたんだって。彼もどう返信していいのかわからなかったみたい。あとね、昨日のディナーパーティでね、大人は前菜、メインそしてデザートっていうコース料理みたいだったんだけど、彼、あなたとの約束の時間に遅れたくないからって、子供達と一緒に急いで食べてたんだって。ちょっと可愛らしいね。

それと彼の前の交際関係もあなたみたいにいい別れ方ではなくて、すったもんだあったみたい。私たちがミッチェルとの関係を応援できなかったのと同じで、彼の友達も彼と元カノの関係に友好的ではなかったみたい。」

 

とマシンガントーク。それ以外にも続き私が彼と話して得た情報よりも、ベニータから得た情報量の方がはるかに多かったです(笑)。

 

その後ジャグジーでまったりしていると、彼が登場。相変わらず口数の少ない彼。そんな私たちを気遣ってベニータが、

 

「ゆりか、今晩のディナーどうするの?せっかくだから二人っきりで行ってくれば?」

 

と本人のいる前で幕仕掛け。という事で8時にレストランへ。私はシャワーを浴びてメイクもバッチリで割と大忙しで、待ち合わせの時間に遅刻。彼の待っていたパティオに通されると、彼が私の好きなドリンクをオーダーして待っていてくれました。

 

そこで、

 

あぁこの人って口数少ないけど、私の話はちゃんと聞いてくれてるんだぁ。

 

とちょっと感動。早めに来て、ゆったりできて波音の聞こえるパティオの席を確保してたんですって。彼も私と同様、ダイビングから帰ってきてベニータを通して彼の友達が聞いた私の情報を聞かされたみたいです。面と向かって話してみるとやっぱり共通点も多くて、びっくりしました。そのおかげで話も弾み、漸く(?)ぎこちなさも消えて行き、楽しい時間を過ごすことができました。

 

それ以降、帰りの便の時間ギリギリまでずーっと一緒に過ごしました。彼のロサンジェルス行きの便は9時半。私のバンクーバー行きの便は11時。コナ空港近くの、レストランで一緒にディナーを食べ、またすぐに会おうねと約束をし、別れました。

レストランを出て空港に向かうと、私の便の航空会社受付カウンターはすでに真っ暗。

 

えっ。

 

えっ

 

ええええええええええっ。

 

急いで携帯でフライトの詳細を確認すると、11:00 PMじゃなくて11:00 AMになってる!

 

時間を朝と夜12時間間違えてたっていうオチ。もともと日曜日の夜11時に帰る予定だったので、変更後も同じ時間だと思って疑わなかったのが大きな間違い。他のエアラインカウンターにも行ってみたけど、どこも満席で。結局、またさらにフォーシーズンズに一泊しました。帰りの乗り換え便も大幅に遅延したので、結局バンクーバーに帰り着いたのは当初の予定の5日後でした。

 

さて、シリーズで回想した旦那さんとの出会い。最初はタイプじゃなかったっていうのが正直なところです。でも3日ほど一緒に過ごして徐々に彼のいいところが見えて来て、友達を通じて知った情報にも助けられて、それから最終日に「私はついに運命の人に出会ってしまったかも。」と感じ始めました。