話のはじまりは

旦那さんとの出会い(1)

 

その連れて来た人というのが、さっき叔父さんがプールサイドで話していた人。私が妻子持ちの40代なんだろうと勝手に妄想していた人だったのでびっくり。

 

おじさんが彼を紹介してくれて、

 

おじさん:「明日ね、こいつダイビングのためにボートをチャーターしたんだよね。僕ともう一人の友達はダイバーじゃないからシュノーケルする予定なんだけど、よかったら延泊してダイビングすればいいのに。詳細はこいつが説明してくれるよ。」

 

とおじさんは去って行きました。私たちはとりあえず、キッズ用のビーチチェアに座り少々違和感を感じながら会話。

 

私:「ダイビングボート貸し切ったの?ダイブマスターもついてくる?私、昼間にハワイで潜った事ないんだよね。マンタダイブは夜だったから、どんなものが見られるのかちょっと想像つかない。」

 

その彼:「アイロンマン(トライアスロンの究極バージョンレース)があったからボートを出せるだけの申し込みがなかったらしくてどこもキャンセルしてて。でも明日しかいける日がないからチャーターする事にしたんだよ。僕はマウイ島でしか潜った事ないけどそれでよかったら写真あるよ。」

 

と携帯で写真を探し始めました。

 

1分が経ち、2分が経ち。。。。。

 

5分後。

 

その彼:「。。。。。(まだ携帯を見てる)」

 

10分後。

 

ベニータ登場。「ゆりか〜。ちょっとこっち来て。」

 

と言われ、プール側へ。

 

 

ベニータ:「ちょっとどういう事?なに?なんかいい感じじゃない?」

 

私:「いやぁ、なんかそんなんじゃなくて。でもありがとう。レスキューしてくれて。なんかね、シングルって事で(メインプールにいる)あの人から紹介されたんだけど、なんかわかんない。無口すぎて。タイプじゃないし、めっちゃ年上っぽいし、こみゅにけーション取れてないし。でも明日ダイビングに誘われてるんだよね。」

 

ベニータ:「エーーーーッ、本当に?いいじゃん。とりあえずもうちょっと情報交換して見なよ。で、ダメならサイン出して。そしたらまたレスキューしにくるから。」

 

とレスキューサインのシグナルを確認しあって、私はまたベンチに戻りました。

相変わらず携帯を見ている彼。

 

私:「明日何時にボート出るの?」

 

その彼:「7時には出発するから6時にここを出る。車があるから僕が運転していくよ。」

 

私:「カリフォルニアから来てるんだよね?」

 

その彼:「そうオレンジカウンティだよ。」

 

という感じで、私が質問し、彼が一言で答える会話が続き、夕日が落ち暗くなり出したので、とりあえず、電話番号を交換する事に。それからベニータにシグナルを出し、私たちはプールを後にしました。

 

 

一緒に過ごす最後の夜という事でスコット家族とホテル内にあるレストランでディナーの予約を入れていたので、レストランへ。

もちろん話題は私とその彼の事。延泊するとなると1泊12万円と超高額。便も変更しなきゃいけないし、手数料も割高。それにあの彼どうなんだろ。悪い人でもなさそうだけど、あまりにも大人しすぎて、一緒にダイビングしに行っても本当に楽しいんだろうか?

一方元彼ミッチェルと別れて以来3年が過ぎ、ずーっと独りでいた私を心配していたスコットとベニータは延泊して、もっと一緒に時間を過ごした方がいいとゴリ押し。

 

スコットが「君のことをよく知ってる僕たちだから言うけど、もし延泊しなかったら、あぁあの時延泊してたらどうなってたんだろうって絶対君後悔するよ。お金なんて帰ってまた一生懸命働いて挽回すればいい。でもこういう機会はなかなか訪れるものじゃないよ。」

 

と。この一言で私は大事な貯金を叩く事に決めました。

 

 

 

 

続く。。。。。