自分の母親より年上の自分のスタッフ、アン(つまりアンにとってあたしがボスだったってこと)をクビにして、新しいスタッフ/カーラを雇った。アンと一緒に働いたこの8ヶ月間お互いにとってすっごくストレスのたまる日々だったけど、36歳も年上のアンから学んだ事は自分にとって本当に大きいものだった。それは...

人をマネッジするってこと。

こんなに直に人の上にたって100%の責任感しょって仕事するってことが初めてだった。つらかったとか大変だっとかいう愚痴は一切ない。逆に言えば、上司が26歳の英語も完璧じゃない、しかも経験も浅い日本人だったっていう立場にいたアンにとってはきつい環境だっただろうなって同情さえある。でも、突き詰めれば私たちはお互い

仕事

をしていたわけで、それに見合った対価を求めていたわけで、自分のスタッフが会社のニーズに適応できていなければ、マネッジする立場の私のスタンスは

スタッフの意欲を高め、会社のニーズに適応できるよう改善する

だった。でもその長過ぎる経験がどうしても会社のニーズとはあわず結局最後は、『代わりの人を雇う』というしかなかった。そう告げるためのミーティングではどこか罪悪感まじりの後味の悪い感覚に襲われたが、この選択はアンのためでもあったし、会社のためでもあった。アンがさってカーラが入社して、やっぱりどこかで‘ホッ’としている自分がいる。