このブログの読者の方々一人一人に、

『あなたは幸せですか?』

と聞いたら、一体何人の人が素直でしかもキラキラした目で即座に

『とても幸せです。』

と答えるのだろうか?



“The four agreements” by Don Miguel Ruiz (日本語版:4つの選択)より

殆どの人は、もやの中で生きている。鏡にうつる自分さえもはっきり見えない状態で生きている。だから多くの人々は“不幸せ”な状態から抜け出せないか、あるいは例えその状態から抜け出せたとしてもまた元へと戻ってくる。なぜならそういったもやは自分が自分に“嘘”をつく事によって発生し、多くの場合その“嘘”が自分でも認識できない。

”嘘”とは。例えば、自分がどんな人かを思い浮かべてほしい。自分の色んな面を挙げることができると思う。
私の場合ー

ー自分は割と頭がいい。
ー自分は頑張り屋さんだ。
ー自分は大抵の人と和やかに付き合える。

よく考えてみると、最初の2つは自分の認識というよりは小さい頃から周りによって言われてきたことで、それが自分の中の自己認識の一部になった。3つ目は、感覚的にそう思うだけで実際のところ相手がどう思っているかはわからない。さらに逆の面でみてみると、仕事のミスで言い訳を探している自分や、たまに努力していない/努力がたりない自分、なかなか折り合わない相手とのコミュニケーションを通しての不快感を抱える自分にも、ものすごく罪悪感を覚えときがある。

ということは自分はこの認識に当てはまらないような事が起こると、自分を責めてみたり、無理して頑張ってみたり、誰かのせいにしてみたりで、結局のところこれらの自己認識は作り上げた/作り上げられた虚像でしかない。それがここでいう“嘘”なのだ。でも何が良いことで何が悪い、誰が正しくて、誰かが正しくないーこうした私たちの意識/見方/考え方/感じ方は産まれた環境や、社会、文化、宗教ありとあやゆる外部要因によりインプットされてきた。だから私たちが自分につく嘘も、”自分が思う”周りの自分の姿を反映しているのは仕方のない事だし、また周りも同じ様に育ってきた訳だから、自分も周りも責める必要はないのだ。


ーもし心にもやのかかっている状態の人がいたら、心にとめて置いてもらいたい4つの事がある。

1)正しい言葉を使う
2)他人の言動を個人的に受け取らない事
3)思い込みで反応/行動しないこと
4)何事もベストを尽くす事


簡単なように見えて、難しい。私はこの4つを心がけて実践するようになって、少しずつ

“あぁ幸せだなぁ”

と思える瞬間が多くなってきた。とくに人間関係は飛躍的に改善したと思う。でも何より、自分と”嘘”とのつながりを認識して以来、自分と向き合う事が何よりも大事なんだと再発見できた。自分を客観的に見る事によって、感情的になりすぎる事も減り、自分を大切にするようになった。そしてまた、自分と向き合うことを決心して以来、孤独感を感じることもなくなった、なぜなら私には自分がいるから。ーーーーー幸せは自分の中にある。自分を無条件で愛することができれば、周りともそれを供用することができる。そうすることで幸せを何倍にでも膨らませることができる。