周りの人に聞いても自分の納得する答えがみつからない。いくら考えてみてもわからない。でも健康でありいつも見守ってくれる家族や親戚がいて、一緒に楽しい時間を共用してくれた/してくれる友達がいて、安定した生活とキャリアがあって、健康な体と平均並みの頭脳があって。決して不幸ではない。でも幸せがみつからない。満たされない。

  

 

 

そんなことを漠然と思っていた時、その心理状況を解析する2冊の自己啓発本に出会った。”TheHappiness Advantage”“The secret”である。そういえば、友達の弟のM君がはっとすることをFBに書いていた。

 

 

 

俺の人生を変えた一冊にこう書いてあったのを思い出した。

 

『ほんとうに行き詰まっている時にしか、運命の本とは出会えない。』

 

 

 

以外に運命の本によく出会う私は、ちょくちょく行き詰まっている様だ。さて話がそれたが、上に挙げた2冊の本はまさに運命の本で、たった2ヶ月内に両方に出会って、どちらも数日ほどで一気に読み終えた。そこには私の知らず知らずのうちに深まってきた問いに対するヒントがあったから。2つの本に共通して書かれているのは、

 

 

 

幸せは幸せに感じている人の元へやってくる。 

 

 

 

“The happiness advantage”の方の特筆だと個人的に思う点は

 

 

 

現代社会では、何かを(特に鍛錬や訓練)を乗り越えて達成するたびに幸せになると思われおり、それがある意味美徳とされている。しかし現実はその達成感は長続きせず、その後また新たな目標を設定し努力しようとする。結局はその繰り返しで、小さな事でも幸せを見いだせない限り幸せ探しは永遠に続く。

 

納得だ。自分はまさにそうやって生きてきた。必死に努力して目標を達成する事で幸せになれると思い込み、一生努力し続ける姿は美徳だ。だから故意的に自らを困難な状況へと追い込むこともしてきた。しかし、目標を達成するたびに段々とそのレベルも上がり、達成するための時間そのものも長くなってくる。頑張れば何でもクリアできた昔を思い出し、さらに自分を追い込む。だんだんと苦しさがまし、ゴールと共にその先にあった幸せのイメージすらうすらいでしまう。だからもどかしくてしょうがないし、ゴール達成できるのだろうかと不安もでてくる。さらにそういうもどかしさから、今度は自分に足りないものばかりが目に付き始め、
焦りばかりが生じ自尊心までも脅かしてくる。それでもまたさらに頑張って、無駄を排除しようとした結果、小さな世界に大きな影を抱えるという深みにはまってしまった。 
 

 

 

それがまさに私のこれまでの2年間だ。ある意味に対する不感症だ。それを忙しさや周りのせいにしていた自分はもっとひどい。どうしてこんなことに?

 

 “The secret”では、“頭でイメージした事が現実になる”という事を証明している。自分の人生に置き替えると、今があるのも今の自分自身があるのも昔イメージしていたまんまだ。いい車を運転して、いいキャリアを持って、海外で生活して。文句なしのはずだが、それでも全ての事に幸福感を得られなかったもう一つの理由は、ネガティブな事でもイメージするとそれを引き寄せてしまったからだ。ここ1年で起こった不幸な事もイメージしなかったことではないから、余計にこの本は説得力があった。