現代らしい事件です。
推定210万ドル(約2億4000万円)が消えたという。
こんなのは些細(ささい)な事件ですが、仮想通貨を信奉する人間はもっと大きな詐欺に遭っているかもしれない。
私は常々、仮想通貨は詐欺通貨だと指摘している。
ただのおもちゃのデータを創り、法定通貨と交換。
創設者と交換所のふたつのチームが巧みに詐欺でないようにカムフラージュする。
なぜ詐欺か?
仮想通貨それ自体で買い物が出来ますか?ということだ。
確かに形の上では、商品が特定の店で買えるものもある。
しかし、法定通貨のように津々浦々、10円は10円の価値と認めてくれるだろうか?
ましてやこれだけ値上がりしたビットコインなど使うのだろうか?ゼロコンマ(0.)でかなり小さくして使うのでしょうけど、使うかなぁ?
使わないとすれば、交換機能も怪しいと言わざるを得ない。
では、何のために保有するのか?
法定通貨と結局は交換するためとなる。仮にこれからさらにさらに高くなってババを掴むなんてことはないのだろうか?
仮想通貨の本質的価値が問われよう。
あまりに変動が激しくては、価値尺度として機能するとは思わない。
さて、記事をご覧ください。
“2400%急騰”「イカゲーム」の仮想通貨、価格が「0ドル」に暴落=開発者は”とんずら”か
Netflixの人気ドラマ「イカゲーム」をテーマにした仮想通貨の価格が「0ドル」に暴落した。開発者は仮想通貨を現金化して盗んで”とんずら”したという。
CNNは1日(現地時間)仮想通貨情報サイトである「CoinMarketCap」を引用し、同日一時コイン当たり2861ドル(約33万円)まで急騰した仮想通貨「SQUID」の価格が5分で0.00079ドルに下落したと伝えた。
仮想通貨の開発者がこのコインをすべて現金に交換して価値を下げるという、いわゆる「ラグプール(rug pull)」詐欺を犯した。
先月26日、1コインあたり0.01ドルで発売されたこの仮想通貨は急激に高騰し、28日の1日で2400%も暴騰していた。
メディアはラグプール詐欺前の「SQUID」の時価総額は200万ドル(約2億2700万円)を少し上回る水準まで上がったと伝えた。
開発者らは、仮想通貨「SQUID」をドラマ「イカゲーム」に登場するゲームを実際にオンライントーナメントゲームとして作った「イカゲームプロジェクト」でゲームトークンとして使用できると広報した。
「CoinMarketCap」は投資家にこの仮想通貨が詐欺のようだとして、この仮想通貨を買うときは「極度の注意を傾けろ」と警告文を出していた。
また、Netflixもこの仮想通貨とは「何の関連もない」と伝えていた。(WoW!Korea)
これは韓国のお話だが、日本だっていつこんなことが起こるかわからない。
最近は、何かひとつブームになるとみんながワーッとそれに群がる傾向があり、その派生ものも当然に出て来る。
何でも飛びつくのは構いませんが、そこから派生したものには要注意。
何度も何度も同じことを繰り返して、ちょっとは学ぼうよ。