どうしたらえぇん?  ―明るく楽しい認知症介護のために―

<第12回>

食べることは楽しみ ―食事に配慮―dou25

入院中の病院食のメニューを見てみると病気によって違うとは思うが、おばあさんの場合、ご飯、煮込んだ肉か魚の料理、酢の物、サラダがひとつのパターンだった。味はおばあさんの血圧が高い時期でもあったからすべて薄味になっていた。

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それまでのわが家の朝食は味噌汁とご飯だけを作り、後は各自で勝手に好きなものを作る。昼食は私の好みで麺類一辺倒で、おばあさんは妹が昼休憩で来るので一緒に弁当などを食べていた。夕食はほとんどご飯と子どもが好きな肉中心の主食、お汁類と簡単に済ませていた。

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退院してウチで暮らすようになると食事の心配をしなければならない。病院食を研究しながら、食べ盛りの子どもたちにも満足するものを作らなくてはならない。

これはいかんと、私の年齢も中から高に向かう時期でもあるし見直して、なるべく薄味の料理に代えていった、ここでわが家の食事パターンが大きく変わったのだ。そこから生み出されたものをご紹介しよう。

高齢者に優しい料理レシピ(モロヘイヤ)dou13

エジプト原産といわれるこの野菜?、葉?は何の変哲もない葉っぱなのに意外に健康にいいらしい。特徴は湯がいて刻んで混ぜると納豆、オクラ並みの粘りを出す。茎の部分は堅いのでなるべく除いて上の部分だけ使う。

<モロヘイヤのおひたし>

1.一束を茎の部分を取り除いて水洗い、沸騰した湯に入れてサッとゆでる。

2.ザルにあけておいて冷めてから水分を切る。

3.小さく刻んで余分な水分は絞っておく。

4.ボウルに移して、醤油少々(代わりにポン酢でもグッド)、カツオ節少々を入れて混ぜ合わせる。

5.皿に盛り付けて、最後にゴマ少々をふる。これで完成。