どうしたらえぇん?


―明るく楽しい認知症介護のために―<第2回>


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お岩さんも怖がる、おばあさん ―転倒―

おばあさんが転倒することが多くなったのは昨年辺りから、中にはこちらも気が付かないうちに転倒していたケースもあった。本人が「いつ転倒したん?」と言うくらいだからこちらに分かるはずもない。


dou14 私の息子・Kくん

幸いに転倒しても大したケガもなく過ごしていたのだが、顕著に現れたのが年末30日夕方、おばあさんが遠くで「助けてー、助けてー」と小さな声で叫んでいるような気がした。


いつもおばあさんが大げさに言ってくるのに閉口していた私はまたいつもの大げさなパフォーマンスかと思い大したことないとたかをくくって放っておいたら、いつの間にか近くで声がするので振り返ると、おばあさんの顔が間近にあり血だらけの顔面にビックリ!?


正月間近になったので、外に出してある植木鉢を邪魔にならない所へ動かそうとして壁に顔をしたたか打ったらしい(数年前にも同じように植木鉢を動かそうとして腰を痛めたのに懲りない人)。


心で思ってもそんなことは言えず、この状況をどうしようかと思い、忙しい年末だし救急病院へ行こうか?どうしようか?と悩んでいるうちに、外でのおばあさんの様子をおかしいと思って「どうしたん?」と訪ねてきてくれたのがたまたま懇意にしている近所の人で看護士の資格を持っている人だった。


その人が手際よくすぐに応急処置をしてくれたので大事に至らず事なきを得た。その後も年末年始の忙しい時期に正月準備もあるだろうに数日通ってくれてガーゼ交換をしてくれたのでとても助かった、まさに地獄で仏に会ったよう。あー、感謝。


しかし、おばあさんの顔は当分の間、顔と頬には盛り上がった傷の跡が残りお岩さん状態だったのは致し方ないこと。

お岩さん になって気づく 近所の力 (mytty7 心の一声) dou13