お母さんからのお守り101010





「お守り」はネットでこのように定義されている。「お守り(おまもり、御守)とは、願いを象った物である。身に付けたり、特定の場所で保管する事で魔を退けるなどの効力を発揮するとされる。科学的根拠は全くないにもかかわらず、信仰上の理由や安心感を得るために身につける者が多い。



日本のお守り
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E5%AE%88%E3%82%8A



 幼いごろお守りを付けたことがないので、お守りの意味もそんな思いをした日本人のほどわかることができない。しかし、数年前から、僕もお守りを持っているようになっていた。それがお母さんからのお守りである。

 日本の恋愛のドラマや映画の中に、良くこういう場面がある。清潔な心を持つ少女が主人公である少年に柄も色も綺麗なお守りを挙げる。それには大事な人が元気、そして幸運に恵まれるような祈りが付いているよりも、淡い愛の告白だと僕は思っている。

実際に、お守りの詳しい意味は何であれ、僕はお守りが貰える人が幸せだと思っている。

 お母さんからの「お守り」は特別な形もない、ただ一つ赤い紙である。色も柄も綺麗とは言えない。だから、外見は日本のお守りには比べ物にならない。このただ一つの紙は「2010年農歴庚寅年」という簡易なカレンダーで、その上には月日、季節、十干十二支などが印刷されている。今日、この薄い紙の封建的な意味を知るはずもない僕は急に気づいたことがある。それが、このカレンダーには365日がある。実は、お母さんからのカレンダーみんな365日がある。ひょっとして、「一年の毎日にも元気に入ってほしい」というお母さんの願いがこのカレンダーに潜んでいるのではなかろう。一つも字を知らないお母さんはこんなに綺麗な言葉で自分の気持ちを伝えることができないはずだ。でも、お母さんは同じような願いや祈りを抱いていることは、僕は誰よりも信じている。




                 図:お母さんからのお守り

   俯 瞰



 お母さんだって、誰でもそう思っているだろう。自分の子供がどこに居ても、元気かつ幸運に居てほしい。

 この赤いカレンダーは「お守り」と言えるかなあ。とにかく、僕はそう思いたいのだ。だが、二、三年前では、僕はこのお母さんからの「お守り」を粗末にした。「これをつけるなんて面倒くさい」とお母さんの前に言ったこともある。あの時、僕はどれだけお母さんに傷を付けていただろう。僕は本当に分らず屋だったよね。これからは、もう同じようなことをしてはいけないのだ。今持っているこの「お守り」をくれた時に、僕も嫌な顔をお母さんに見せた。そのときの僕は本当に馬鹿だった。もっと早く親の気持ちを分かればいいのに……

 これからは、このお母さんからの「お守り」毎日付けることができなくても、お母さんの気持ちが僕のそばについてると思う。お母さんの気持ちがちゃんと届けていたから。


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正 面
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