さて、12月30日は、井上尚弥&八重樫東ダブル世界戦と
村田諒太世界前哨戦という豪華なボクシングがあります。
(その前後の29日と31日は格闘技RIZINが行われる)
今日はそのボクシングにちなんだお話です。
柔道・剣道・空手なら一本、レスリングならフォールを狙うことを目的とした
スポーツですが、ボクシングというのは相手をKO、つまり10秒間の意識不明に
陥らせる事を目的として、相手を殴るスポーツです。
もちろん作戦上、判定に持ち込んだりすることもありますが、目指すのはKOです。
(試合をKOで早く終わらせられるということは、自分が受けるダメージを
最小に抑えられるのと、またプロなら、自分という選手の価値を上げることに寄与します)
そのボクシングですが、たとえば新人王選とかで勝ちあがらない限り、
同門(同ジム)対決にはなりません。
分かりやすく言うと、あの亀田興毅と亀田大毅が闘うことなど考えられないことです。
しかし、
日本ボクシング史上唯一、本当の「兄弟対決」が行われたことがありました。
その試合のことを僕が記憶を呼び起こして書きますので、間違いがあってもご了承ください。
大筋では間違いないはずです。
日本ストロー級王者決定戦が迫り・江口九州男(角海老宝石ジム)は防衛戦を控えて
トレーニングに明けていたが、決まっていた決定戦での相手に何らかの問題が発生し、
突如対戦不可能になってしまいます。
ここのあたりが僕の記憶が曖昧なのですが、ジムとしては興行的にも決定戦の穴を
開けられない。また急いで対戦相手を見つけなければならない。準備期間もなく、
またボクシングのタイトルマッチであることから、同体格で、なおかつランカーで
あることも必須の条件でした。
そこでジムが見つけ出した新たな対戦相手というのが、同じ角海老宝石ジムの仲間であり、
そして江口九州男の実弟・勝昭でした。
この江口兄弟は、今でこそテレビで多く見かける子だくさんの大家族で、テレビでも
取り上げられたこともありました。(九州男は14人兄弟の六男、勝昭は七男)
九州男は家計の足しにと早くからボクシングをはじめ、
チャンピオンになり家族を楽にしてあげたかったのです。
その弟の勝昭も、兄を頼り同じジムへ入門し、やはり将来のチャンピオンを
目指してトレーニングとキャリアを積み重ねていたのですが、それが運命のいたずらで
本当の兄弟、同じジムでありながら王座決定戦という舞台で
実の兄弟対決が決まってしまたのです。
再度書きますが、ボクシングは「相手を10秒間の意識不明に陥らせる事を目的として、
殴るスポーツ」です。
二人に王者になるチャンスがあると同時に、「プロ」の立場から対戦を受託。
ついに試合に向けてスタートするのでした。
同じジムであることから、お互いに時間をずらしてトレーニングを
するなどの苦労もあったが、とにかく決戦の日を迎え、リングで二人は対峙します。
1993年6月5日、日本ストロー級王座決定戦
江口九州男VS江口勝昭、開催。
試合開始-。
いきいなり激しい打ち合い。おそらく兄弟としては一刻も早くKOで
終わらせたいという気持ちはお互いにもっていたはず。
第1ラウンド、九州男ガいきなりダウンを奪う。
勝昭、まだ初回でダメージが浅く立ち上がる。
第2ラウンド、今度は勝昭がダウンを奪い返します。
倒れた九州男を見て勝昭はこういう思いが頭をよぎった。
「もう立つな。寝てろ」
しかし九州男は立ち上がった。
そして3ラウンド以降も激しい殴り合いが続く。
試合は壮絶を極める。リング内の戦いを理解する観客から
歓声もほとんどない。
その試合の激しさからレフェリーは5ラウンド終了時に
兄・九州男に「次、どちらか倒れたら、(試合を)止めるからな」
憎いわけではない、しかし殴って倒さなければ明日がない。
二人の戦いを見る観客にも同じ痛さが伝わったはず。
そして第6ラウンド。
九州男のパンチがついにクリーンヒット!倒れる勝昭。
カウント「1、2、3・・・・」
カウントが進む、見守る九州男。
「・・・・9、10!」
勝者・江口九州男、新・ストロー級王者誕生の瞬間、
九州男はリングに両膝をつき、ひと目もはばからず号泣した。
そしてこの試合の後、日本ボクシング協会は「兄弟対決」を禁止した。
つまりこの江口兄弟の試合こそ、日本ボクシング史上唯一にして、二度と
ありえない「実の兄弟対決」になったのです。
引用:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/157383
僕(hiko)の興味はボクシングよりRIZINのほですが、
あちゃぁ~・・・。
今月に入って目玉選手が3人も欠場になっちゃったよ。
ボクシングでメインイベント出場選手が欠場したら
大変というより興行不可能なレベルでしょう。
今回の両大会(12/29,12/31)で、僕が注目する試合は1試合だけ。
中井りんVS村田夏南子 これぐらいですね。
昔のPRIDEのクォリティーになるには、まだあと2年はかかるな・・・
あと2年持てば、だけど。
中井りんアジア最強世界最強に近い女性として紹介される
今年もあと、ほんのわずかですね。
僕の今年は自分史上最悪だった。
来年は一転して良い年にならないかなぁ~。
お参りはどこが効き目あるンだろ。