タッキー&翼の「Venus」の曲に合わせて
登場した男、hikoです♪
今年の3月13日に、『寝室の少女』と題した記事を掲載しました。
その頃は「よく考えると怖い話」シリーズをやろうなんて
考えてもいなかったときでしたが、この話こそ
今思えば「よく考えると怖い話」にピッタリだと考え、
また、比較的新しい読者もおられることから
「温故知新」の精神で、リバイバル公開しようという
企み、いやいや、思いつき・・・
違う違う!プランでございます。
さあ、すでに一度読んだ人も、
始めて読む人も、
稲川淳二の声をイメージしてお読みください。
Here we go !

深夜、ある新婚の夫婦が寝室のベッドで寝ていたとき・・・
奥さんが気配を感じて目を覚ましました。
ふっと周囲を見回すと、
ずぶ濡れの少女が立っていました。
奥さんはとっさにそれが【生きている人】では
ないように思えました。
奥さんは目を固く閉じて念じました。
「いなくなれ!いなくなれ!」
すると少女は消えていなくなり
「気のせいだったのかな」
奥さんもホっとすると、再び眠りにつくのでした。
しばらくして
奥さんはまた気配を感じ目を覚ますと
ずぶ濡れの少女がすぐそばに立って
奥さんを見ていました。
反射的に奥さんは電気のスイッチを入れ
旦那さんのほうを振り向くと
すでに旦那さんは、起きていました。
奥さん「あなた!今そこに!」
旦那「分かってる・・・」
奥さん「あなたも見たんでしょ!」
旦那「分かってるからいいんだっ!」
奥さん「え?あの・・・何が分かってるの?」
旦那「俺の妹なんだ・・・」
奥さん「えっ!あなたに妹がいたって、今はじめて聞いたわ!
その妹さんはどうしたの?」
旦那「・・・死んだ」
奥さん「どうして死んだの!?」
旦那「子供のころ・・・風呂で死んだ」
奥さん「お風呂で?・・・どうして!」
旦那「・・・」
奥さん「あなた・・・、何か知ってるの?」
旦那「・・・まさか死ぬとは思わなかったんだ」
フジテレビ「ごきげんよう 」での
稲川淳二さんの話しでした。