2022年が終わり、2023年が始まろうとしている。

年末年始と言う時期は、浮かれ気分になる人も居るが、とてもそんな気分になれない人も居るだろう。


珍しく、ゲームも音楽も関係無い話をしていますが、俺は、学生時代の恩師や、精神科医等から、人並み以上の苦労をして来た人間だと言われています。

若かりし頃は、警察に助けてもらう様な事もたまにありましたが、我が家の事情を知る警察官から、「よくあの状況でお子さん方はグレずに育っていますね」と、母は言われた事があるそうです。


その様な環境で生きて来たからか、俺は時折、人間社会の中で苦しんでいる人々の事を考えています。


この年末、俺は一昨日と昨日、二夜連続で放送された、NHKスペシャル「未解決事件」を観ていました。

帝銀事件。そして、その事件の真相に迫ろうとした作家・松本清張の話でした。



「日本の黒い霧」とはよく言い表したものだと、改めて松本清張と言う作家の天才たる所以を思い知らされました。
未解決のこの帝銀事件、そこに渦巻いていた陰謀が黒い霧である事は言うに及ばず、その事件に関わった全ての人々の心の中にも、黒い霧の様なものがずうっと、残り続けているのです。

平沢氏の真実を法の下に明らかにするべく闘っている弁護団とその関係者たちにとって、これまでの長い年月は正に闘いの日々の連続であり、年末年始と言うものなぞ、単なるちょっとしたイベントにしか過ぎないのだろうと思う訳です。

その様な人々にとって、2023年と言う年が、夜明けの年になる事を切に願っています。


皆さんも良いお年を。