遅い訪問(『スチューデント』)部活を辞めて、下宿の部屋でひとりでいた。辞めて二、三日経っていた。部屋のドアがノックされた。返事をして開けると、マネージャーの竹下先輩が立っていた。取り敢えず挨拶した。正直、まだ何かあるのかと思った。今来ても遅過ぎる。SOSの電話をかけた時もあった。が、何もしてくれなかったのだ。今更何だと言うのだろう。が、近くの喫茶店で話すことになった。