もう昔の話だけど、思い出したので。

学生時代の先輩に、バイト先の人が好きじゃないと言うと、一回飲みに行けばいいじゃない、と言うのだ。

飲みに行けば仲良くなれるというのだろうか。

だいたい、私は9時から3時までの勤務だった。誘われてもいないのに、飲みになんて行けないのだ。それに、収入も少なかった。

それで、お金がないと言うと、

「そんなの2千円ぐらいじゃない」

と言われた。

「2千円ぐらい」

皆さんは、どう思うだろうか。

2千円って、はした金だと思いますか?

2千円は、大金だった。

お弁当が五百円だとすれば、4日間の昼食代を一晩で遣うことになる。

先輩は、前に書いたかもしれないけど、化粧品の訪問販売をしていて、無理な発注をして、妙なところからお金を借りて、借金をしてしまい、親元へ帰った。

しばらくして、先輩に言うことができて、

「2千円ぐらいというその金銭感覚で、そういうことになってるんでしょう」

と、手紙で言いたいことは言わせて頂いた。

先輩は、少しは身にしみているようだった。

それにしても、あの時の「2千円ぐらい」には、今思い出しても本当に腹が立つ。