Sさんのメイドのプラーの紹介でビアという女性に出会った。プラーとビアと僕とで一緒に買い物に行ったり、ご飯を食べたり、遊びに行ったりした。一緒にいる内にビアの事が少し気になるようになった。
彼女は繊維工場を営んでいるタイ男性のミアノイだった。子供もいる。彼女は29歳(当時)僕は
21歳になったばかりだった。彼女は片言の英語しか話せない、僕もタイ語が話せない。プラーの
通訳を介して話していた。ある日の午後3人一緒に買い物から帰宅し話していると。プラーが「ビア、貴方
の事が好きになったみたい。最初に貴方を見たとき心に電流が走ったって」そしてビアに抱きつかれ
キスされて、Sさんに借りている部屋に連れて行かれた。僕のジーパンを下ろそうとしている。
このまましてしまうのもまずいと思ったので、やめさせる。どっかで話をした方が良いとおもったので
ビアに「どこか落ち着いてはなせる所はある?」聞くと連れて行ってくれた所がhighway inn (BITECの近く)というホテルだった。
俺がタイに初めて来たのは10年前の夏、バックパッカーでアジアを旅行したい、最初の拠点に
タイを選んだ。最初、とりあえず有名なカオサンと言う所に止まろうと思っていたが、
父親の知り合いの貿易会社専務さんの部下、タイ支店長のSさんがわざわざバンコク空港まで迎えにきてくれて「カオサンはあんまり治安がよくないから、最初は家に泊まりなさい」と言ってくれたので
お言葉に甘えて泊めて頂く事にした。着いた先は高級コンドミニアム、聞けば家賃は7万バーツ
日本円で21万ぐらい(当時のレート)ものすごい立派な部屋だった。そこで住み込みでメイドを
している女性、プラーに出会った。メイドと言っても今思えば愛人だったのだろう、日本語も
上手だった。タイに着いた日の夜、Sさんが夕食と夜の世界を見学させてくれた。
「経費で落として良いって言われたから、いろいろ連れて行ってあげる(笑」美味しいタイ料理を
ごちそうになり、タニヤの日本人専門のカラオケに連れて行ってもらった。そこで初めて経験
した雛壇。個室でボトル1本とツマミ、2人の女の子のチャージで5000バーツ(1万5千円)くらい
日本の感覚からしたらすごく安かった。「持ち帰りたかったら持ち帰っても良いよ」と言われたが
さすがにそれはまずいだろうと思い、Sさんに断って一緒に帰宅。それでタイの初日が終わる。