うっとりと潤んだ瞳、
身軽な振る舞い、達者な口で、
踊るように恋の技巧を見せつける。

お前のその飄々とした様は、
ときに軽薄、ときに麗しい。

ああ、こと恋沙汰に関しては、
私はお前にゃ適わない。
それなら恋、踊りはお前、
愛、歌は私に任せて織り成そう!
喜劇に悲劇、なんでもござれの恋愛を!


騎馬駆ける、
銀の死神携えて、
緋色に染まった風を連れ、
地を震わす雄叫びあげて。

友のため、同胞(はらから)のため、
恐れと情とを抑え込み、
間近に迫る死の命運をも顧みず、
義憤の刃を振り下ろす。

雄々しく刃向かう兵共には敬意を以て、
誉れある眠りを与え、
膝を折り、命を乞う者には侮蔑を込めてこう告げる――

我もお前も死すべき身。
誰にも死は等しく訪れようが、
分け前においては各々次第――

身を惜しまぬ勇士なら、
たとえ敗れて死すとも栄誉を得、
その墓は長く花輪で飾られもしよう。
だが、お前、戦を半ばで投げ出すような輩には、
恥辱の他、何の分け前にも与れず、
死せば卑しい野犬や、禿鷹の胃袋が、
似合いの墓となることだろう。

秋を賑わした虫達は、
初霜の、白い花の根元にまろびゆき、
木立から紅蓮は消えて、
宴は終わり、今は楽の音(ね)も舞もない。

灰色の風が吹き、
裸の梢は無言で震え、
大地は強張り、陰を増し、
その上を嘲笑うように駆け回る星の群れ。

見渡すの寂寥は、
はっきり冬の到来を告げている。
ああ、これから一切は一斉に押し黙り、
虚しさを装い始め、
私を一人取り残そうとするだろう。

雪よ――
そうなる前に、
せめてお前が来てくれたなら、
私は薄れゆく世界と共に覆われて、
孤児のごとく泣かずにすむだろうに――


(元の詩↓)


木は子を失った悲しみに、
囁き歌うことを忘れてしまい、
虫は冷たい土の中へ葬られ、
どこからも、楽しい調べはきこえてこない。

恐ろしい静寂の中、
灰色の風が吹き、
花や草は死に怯え、
地上世界はあますことなく色褪せて、
ただ、冷徹な真空に浮かぶ星だけが、
輝かしく崇高に微笑んでいる。

冬――とうとう冬が――

雪よ――
そうなる前に、せめてお前だけでも来てくれたなら――
私は薄れゆく世界と共に覆われて、
孤児のごとく泣かずにすむだろうに――