秋を賑わした虫達は、
初霜の、白い花の根元にまろびゆき、
木立から紅蓮は消えて、
宴は終わり、今は楽の音(ね)も舞もない。
灰色の風が吹き、
裸の梢は無言で震え、
大地は強張り、陰を増し、
その上を嘲笑うように駆け回る星の群れ。
見渡すの寂寥は、
はっきり冬の到来を告げている。
ああ、これから一切は一斉に押し黙り、
虚しさを装い始め、
私を一人取り残そうとするだろう。
雪よ――
そうなる前に、
せめてお前が来てくれたなら、
私は薄れゆく世界と共に覆われて、
孤児のごとく泣かずにすむだろうに――
(元の詩↓)
木は子を失った悲しみに、
囁き歌うことを忘れてしまい、
虫は冷たい土の中へ葬られ、
どこからも、楽しい調べはきこえてこない。
恐ろしい静寂の中、
灰色の風が吹き、
花や草は死に怯え、
地上世界はあますことなく色褪せて、
ただ、冷徹な真空に浮かぶ星だけが、
輝かしく崇高に微笑んでいる。
冬――とうとう冬が――
雪よ――
そうなる前に、せめてお前だけでも来てくれたなら――
私は薄れゆく世界と共に覆われて、
孤児のごとく泣かずにすむだろうに――