日本橋散策 牢屋敷跡に立つ寺院とほうじ茶アイス


日本橋人形町の金運神社「小網神社」の祈祷を9月末に控え、江戸情緒と近代都市の2つの顔を持つ、温故知新を具現化したようなこの日本橋という場所に非常に興味が湧いてきている今日この頃です。

ちょこちょこ、日本橋の神社仏閣を取り上げて行きますので、お付き合いください。

今日の話は少し前の話になります。その日は非常に暑い日で、ふらふらしながら日本橋をぶらぶらと散策しておりました。ちょうど小伝馬町に入るところで、寺院と銅鐘の櫓がある公園を見つけました。



お寺の方は、真言宗の寺院で大安楽寺で、鐘のある公園は十思公園というそうで、共に吉田松陰終焉の地でもある小伝馬町牢屋敷跡に建てられたものだそうです。


寺院自体は小さなものですが、中には弁財天を祀った祠があります。これは元々江ノ島に鎮座していた3つの弁財天のうちの一つで、故あってこちらに鎮座することになったようです。



向かいの公園の鐘は残念ながら入り口が施錠されており、近くで見ることはできません。



「石町時の鐘」という鐘で、この地で時を告げていた文化財だそうです。

寺院の塀に高野山真言宗のポスターが貼られているのが目を引きました。


『おおらかに おおらかに とにかくおおらかに 心をたもっておれば 人間の悩みは ちっぽけ なもの すーっと虚空の中に 消えていく』

そうなんだよな〜っと言葉を噛み締めながらも、どうしようもなく暑いという目の前の現実には勝てず、無性に冷たいものが欲しくなりました。人形町に日本茶専門店でほうじ茶アイスを食べさせてくれるので有名な老舗があるのを思い出し、そこへ向かうことにしました。



「森乃園」さんです。ほうじ茶アイスは外でもコーンで売ってくれますが、暑くてたまらなかったので、2階の喫茶室に入りました。


早速 ほうじ茶アイス入りのあんみつを頼みました。手前の色の濃いのがほうじ茶アイスで奥はバニラアイスです。


甘すぎず爽やかな味ですね。抹茶アイスとはまた違う味わいがあります。お陰で、汗がスッカリ引いて生き返った心地です。

商業ビルやオフィスビルの狭間に老舗が点在する。それが日本橋の魅力なんでしょうね。そんなことを思いながら、まだまだ先の長い日本橋散策の今後に思いを馳せる小生でした。