今日あり得ない事件が起きました。

とても怖かったし、悔しい気持ちです。

今でも恐怖感が消えません。


ある商業施設に子供たちを連れて出かけていました。

お土産屋さんかおもちゃ屋さんのようなところで、もう行くよ〜と私が背を向けた直後、わー!と何かの騒ぎが。


何だろうと振り向くと、あり得ない光景が目に飛び込んできました。

男性が奇声をあげながら、娘の髪の毛を思いっきり引っ張っていて、それをもうひとりの男性が必死に抑える図。

全く理解できませんでしたが、非常事態だと私は咄嗟に「やめてください!」と叫びながら、危害を加える男性を抑えることに加わるしかありませんでした。

しかしすごい力で、私は無力さを感じました。


ある瞬間、娘は解放され、私は娘に覆いかぶさりました。

娘は、おしっこを漏らしていました。

失禁するほどの恐怖は、何十年生きてきた私すら味わったことがありません。

娘が感じた痛みと恐怖を想像すると、心痛いです。

そんなの一生味わらせたくなかった。


危害を加えた男性は奇声をあげ続けながら、もうひとりの男性に壁に押し付けられていました。


あ、明らかに精神障害者だ、とわかりました。

怖い、それ以外の感情はありませんでした。


通りすがりの女性がここは危ないからもう逃げた方がいいですと言ってきて、気が動転していた私は、そうかもしれない、これ以上子どもたちに危害を加えられてはならない、と判断し、その場を離れました。

明らかな怪我は負ってないように見えたことも理由のひとつです。


そのときは、まさか娘の頭頂部の髪の毛がごっそり抜かれていたとは気づいていませんでした。


娘は泣くこともできず、放心状態。

お家帰る?という問いかけに頷いたので、家に帰ることにしました。

電車の中でも無言無表情の娘。

精神的ダメージがまずいかもしれないと思いながら、ふと後頭部を見ると、前髪の少し後ろの一帯が明らかに頭皮が丸見えなのです。

そして、その下に何かプツプツしたゴミがついてると思ったら、その障害者に抜かれた髪の毛の毛根たちだったのです。

血の気がサーッと引きました。

娘、とんでもない怪我をさせられている。。!




日曜日も開いている近所の小児科に駆け込みました。

そこで、その小児科の先生は、「将来の髪の毛に影響するかもしれない。もはや立派な傷害罪だから、警察に訴えたほうがいい。いくら相手が障害者だからって、危害を加えられたなら容赦するべきでない。」と言いました。

そうか、私は障害者に理解のある立場のつもりで、障害者を裁いても仕方がないという考えでしたが、人間としてしてはいけないことをした以上、逃げずに警察に言うべきだったのかもしれないと思いました。

なぜなら、娘のような被害者を今後また産んでしまうかもしれないからです。

その障害者にとっても、さらに必要な支援に繋げられたかもしれません。


ただ、今から家の近くの警察に行くのは、その障害者の特定も無理でしょうし、意味がないように思うので、これからは専ら娘の頭皮とメンタルのケアをしていきます。

息子も、目の前で、大人の男性に妹が痛めつけられる光景を見てしまったので、ショックを受けたはずです。



正直、今回の事件によって、精神障害者への見方がかなり変わってしまいました。

これまでは皆インクルーシブに一緒に生きていければいいよねというような考えで、公共交通機関にそのような人がいた際、なるべく手伝おうとしていました。

でも、もうこれからはできません。


危害を加えられる可能性のある人として、出来るだけ近づかないようにします。

子供たちにもそう教えます。

これ以上傷つけられることがないように。


もし第3子が叶ったとき、出生前診断も絶対に受けようと心に決めました。

そのくらい、今回娘が障害者に傷つけられた事実は、私の考えを変えました。