私の右の薬指
日に焼けて
少しだけ指輪の跡が残る
それを見つめて
あの日を思い出す
何度心の中で泣いたのだろうか
空は知らぬ間に
赤く染まり
私を少しずつ闇へと堕としていった
目を開ければ
日焼けの跡の代わりに
見覚えのある指輪
私と貴女の愛証
何度体を重ねても
何度唇を重ねても
離れたくはないと
願ってしまう
叶うはずもなく
貴女の隣には違う影があった
目を逸らしても
貴女の肩に残る
その愛傷が
私の心に突き刺さる
どうか今だけは
そう願いながら
私の愛証へと変えていった
どうかこのまま覚めないで
どうかこのまま貴女の腕の中で
堕ちてゆきたい
Adieu