「三破風館」は 第六シリーズの作品
この第六シリーズは ジェレミー・ブレットのシャーロック・ホームズ
最終シリーズとなる
作品は あと18本もあったけれど…
このシリーズの「ボール箱」が遺作となった
第四シリーズ「四人の署名」で
犯人を追い詰めて行く あのテムズ川に散骨されたらしい
心臓病の薬の副作用で 太ってしまって
オールバックのヘアスタイルは スティーブン・セガールみたいに
迫力と重厚さが加わり こってりとして今までとは違う雰囲気だが
繊細な雰囲気は漂う
ズームすると あの目 あの眼差しは変わらず
エレガントで 知的で 孤高の感じが漂う
しんどいのか 痩せている頃の お茶目な雰囲気が もう見られない
もともと ローレンス・オリビエ率いる劇団の舞台俳優だったので
演技も発声も舞台のようで ドラマに重厚感あり
酸素マスクを使用ししながら 演じていたらしいけど
この「三破風館」の頃はどうだったのだろう
力強い 舞台のような発声を聞きながら 故意にそうやって
お腹から声をだして 発声しているのかな…と思いがゆく…
私的に 露口茂さんの吹き替えは ジェレミー・ブレットじゃない
NHKBS デジタルリマスター版は嬉しいけれど
吹き替えしかないのが残念
すっごく残念
私は シャーロック・ホームズに日本語喋ってほしくないし
せっかくジェレミー・ブレットが 原作通りに
ちょっと甲高い ヒステリックな声で ジャキシャキっと喋っているのに
台無し…
日本語バージョンで見た後
原語で 見るんだけど
日本語と英語の言い回しの違いがけっこうある
家主のハドソン夫人が ドアをコンコンとノックすると
吹き替えは 「お入り」って言う
お手伝いさんじゃあるまいし
お入りはないよね…っていつも思う
ジェレミー・ブレットは 短く かっこ良く 「come in!」
そうだよね~~
カムイン!だよ~~
お入り!じゃないよ
額田やえこさん!!
なんで どうぞ!って訳さないの?
それで 今日のテーマの「三破風館」
この回でも 吹き替えと原語の違いがあった
とても決定的な 場面で
事件は…
ダグラスという青年が 富豪の美貌の未亡人と恋仲で
ローマ大使館に赴任するのに 一緒に行ってと頼む
未亡人は 財産もない 一介の書記官ごときの妻なぞになる気は
毛頭ない
すがってくる青年を 無残に捨てるのだけれど
その終わらせ方が あくどい
チンピラを使って殴る蹴るの暴行を加えさせ
その様子を 二階の窓から眺め
暴行を受けている彼と目が合うと ほほえみを送る
青年は その顔を見た瞬間 女への憎悪が湧き上がり
復讐を誓うのだ
彼は 彼女との経緯 暴行に至るまでを自伝に記し
一部を彼女に 一部を祖母に出版社に届けてほしいと預け
肺炎で亡くなる
彼は2歳で遭難事故で両親を亡くし 祖母に育てられた
その自伝を読んだ祖母は 出版社には届けず 密かに持っている
一方 富豪の未亡人は 公爵夫人になりたくて
若い公爵青年を虜にし その結婚式が 控えている
なので スキャンダルを 恐れて もう一部の原稿を奪おうと
祖母が住む家を 家具ごと言い値で買いたいと申し出る
もちろん 誰が 買い手か伏せてある
この悪女は チンピラを使って 脅しもすれば
手先を 祖母の家に お手伝いとして送り込んでもいる
祖母は 亡くなった主人の夢だったという豪華客船・世界一周の旅
を実現しようと おもいっきり高値をふっかける
それでもOKだと…
けれど その家を出てゆく時は 衣装も 宝石類も一切持ちだして
はならないという条件になっており
訪問中の知り合いの弁護士にそれを指摘されて びっくり
これはなにかある!!
売却の話は 白紙に戻して 気味が悪いってんで
シャーロック・ホームズに相談
ホームスは 屋敷を 訪れるが 祖母は 自伝のことは言わない
悪女は ホームズが乗り出したことに 危機感を持ち
その夜のうちに 自伝を奪えと 指示
ホームズは 護衛にワトソンに泊まってもらう
祖母は やはり あの自伝が 目的かも…と
ワトソンに渡そうとするのだが そこへチンピラどもが侵入し
自伝原稿は奪われる
ワトソンが銃を持って降りてきたので 賊は逃げ去るが
祖母は 最後の頁 一番肝心な頁を 必死に掴んでいた
男たちを果敢に追ったワトソンだったが 男たちはボクサーなのだ
顔面に大怪我を負ってしまう
屋敷へ飛んできた ホームズは 祖母が握りしめていた
最後の原稿を読み ダグラス青年の死因が 暴行で脾臓が破裂し
それがもとで 肺炎を起こし 亡くなったという実証を得る
さあ 事件解決へと てきぱきと運んでゆくホームズ
コロンボみたいに どんくさく振る舞うのではなく
怜悧な 刃物のように スパッと 事件の核心を掴み
見事に 捌いてゆく
公爵青年のご母堂は あのしたたかな年増女が嫁になるのかと
気が重い
ホームズは かつて その夫君を助けたことがあった縁で
母君に面会にゆく
公爵家で パーティが開かれている夜 悪女を無視して
その前を通り過ぎる…
ホームズは言う
彼女の目の前で 公爵夫人に会うというパフォーマンス自体が
圧力にもなるし 牽制にもなるんだと
富豪の未亡人は ホームズが公爵夫人に何を話したのか
すっごい気になるところ
屋敷に入り込んでいた 女中は ホームズが乗り込んだ日に
正体を見破られて 追い出されていたんだけど
こいつは ボクシングジムのオーナーの妻で 元締め
そこへ出向いていって
手先の手先になっている ジムのボクサーたちに
こいつらが チンピラどもなんだけど
罪を着せられて 監獄行きでいいのか!
しっぽは掴んでいるんだぞ!と
屈強な男たちを ピシリと 抑えこむと
未亡人の屋敷へ乗り込む
悪女との対決だ
あらすじが長くなったけれど 私が 言いたいのはこの場面
穏やかに切り返しあいながら 悪女が 私はスペインのどこどこの
領主の娘だ!と威張ると
吹き替えでは 「貴方は スペインのなんとか村の田舎娘だ」と
出自詐称を指摘 彼女の秘密を暴露する
女は 途端に豹変して ホームズ掴みかかるのだけれど
ただの田舎娘だ!と言われたくらいで すごい形相で掴みかかる
んだな~プライドズタズタだから?と思っていたら
原語を聞いていて 成る程!と思った
ジェレミー・ブレット ホームズは
短く ジプシー!という単語を言ったのだ
そのジプシーという言葉を聞いた瞬間
未亡人の顔が豹変して…
ホームズに掴みかかってきたのだ
ホームズの 落とし所が 優しい
豪華客船・1等キャビン世界一周の費用を ダグラスの祖母に払うこと
婚約解消と指示
そうしたら この件は流してやると…
今度 もし会う時は 貴方はどこぞの国王の愛人になっているだろう
と言って 去ってゆく
公爵夫人なんてとんでみない
君にはそれがお似合いだよ…なんて感じ
傲岸不遜な 美貌が 惨めなことよ
ああ~小気味良い
悪女の未亡人は ホームズに言われた通りにし
イギリスを去って行く
どうして 彼女の罪を問わなかったのか?と聞くワトソンに
立証するには 難しいところがあった
それに
彼女はもう若くない… なんとかかんとか…言うのだ
そして 小刻みな せかせかした足取りで ステッキつきつつ
歩いて行く
♪~~~~
この第六シリーズは ジェレミー・ブレットのシャーロック・ホームズ
最終シリーズとなる
作品は あと18本もあったけれど…
このシリーズの「ボール箱」が遺作となった
第四シリーズ「四人の署名」で
犯人を追い詰めて行く あのテムズ川に散骨されたらしい
心臓病の薬の副作用で 太ってしまって
オールバックのヘアスタイルは スティーブン・セガールみたいに
迫力と重厚さが加わり こってりとして今までとは違う雰囲気だが
繊細な雰囲気は漂う
ズームすると あの目 あの眼差しは変わらず
エレガントで 知的で 孤高の感じが漂う
しんどいのか 痩せている頃の お茶目な雰囲気が もう見られない
もともと ローレンス・オリビエ率いる劇団の舞台俳優だったので
演技も発声も舞台のようで ドラマに重厚感あり
酸素マスクを使用ししながら 演じていたらしいけど
この「三破風館」の頃はどうだったのだろう
力強い 舞台のような発声を聞きながら 故意にそうやって
お腹から声をだして 発声しているのかな…と思いがゆく…
私的に 露口茂さんの吹き替えは ジェレミー・ブレットじゃない
NHKBS デジタルリマスター版は嬉しいけれど
吹き替えしかないのが残念
すっごく残念
私は シャーロック・ホームズに日本語喋ってほしくないし
せっかくジェレミー・ブレットが 原作通りに
ちょっと甲高い ヒステリックな声で ジャキシャキっと喋っているのに
台無し…
日本語バージョンで見た後
原語で 見るんだけど
日本語と英語の言い回しの違いがけっこうある
家主のハドソン夫人が ドアをコンコンとノックすると
吹き替えは 「お入り」って言う
お手伝いさんじゃあるまいし
お入りはないよね…っていつも思う
ジェレミー・ブレットは 短く かっこ良く 「come in!」
そうだよね~~
カムイン!だよ~~
お入り!じゃないよ
額田やえこさん!!
なんで どうぞ!って訳さないの?
それで 今日のテーマの「三破風館」
この回でも 吹き替えと原語の違いがあった
とても決定的な 場面で
事件は…
ダグラスという青年が 富豪の美貌の未亡人と恋仲で
ローマ大使館に赴任するのに 一緒に行ってと頼む
未亡人は 財産もない 一介の書記官ごときの妻なぞになる気は
毛頭ない
すがってくる青年を 無残に捨てるのだけれど
その終わらせ方が あくどい
チンピラを使って殴る蹴るの暴行を加えさせ
その様子を 二階の窓から眺め
暴行を受けている彼と目が合うと ほほえみを送る
青年は その顔を見た瞬間 女への憎悪が湧き上がり
復讐を誓うのだ
彼は 彼女との経緯 暴行に至るまでを自伝に記し
一部を彼女に 一部を祖母に出版社に届けてほしいと預け
肺炎で亡くなる
彼は2歳で遭難事故で両親を亡くし 祖母に育てられた
その自伝を読んだ祖母は 出版社には届けず 密かに持っている
一方 富豪の未亡人は 公爵夫人になりたくて
若い公爵青年を虜にし その結婚式が 控えている
なので スキャンダルを 恐れて もう一部の原稿を奪おうと
祖母が住む家を 家具ごと言い値で買いたいと申し出る
もちろん 誰が 買い手か伏せてある
この悪女は チンピラを使って 脅しもすれば
手先を 祖母の家に お手伝いとして送り込んでもいる
祖母は 亡くなった主人の夢だったという豪華客船・世界一周の旅
を実現しようと おもいっきり高値をふっかける
それでもOKだと…
けれど その家を出てゆく時は 衣装も 宝石類も一切持ちだして
はならないという条件になっており
訪問中の知り合いの弁護士にそれを指摘されて びっくり
これはなにかある!!
売却の話は 白紙に戻して 気味が悪いってんで
シャーロック・ホームズに相談
ホームスは 屋敷を 訪れるが 祖母は 自伝のことは言わない
悪女は ホームズが乗り出したことに 危機感を持ち
その夜のうちに 自伝を奪えと 指示
ホームズは 護衛にワトソンに泊まってもらう
祖母は やはり あの自伝が 目的かも…と
ワトソンに渡そうとするのだが そこへチンピラどもが侵入し
自伝原稿は奪われる
ワトソンが銃を持って降りてきたので 賊は逃げ去るが
祖母は 最後の頁 一番肝心な頁を 必死に掴んでいた
男たちを果敢に追ったワトソンだったが 男たちはボクサーなのだ
顔面に大怪我を負ってしまう
屋敷へ飛んできた ホームズは 祖母が握りしめていた
最後の原稿を読み ダグラス青年の死因が 暴行で脾臓が破裂し
それがもとで 肺炎を起こし 亡くなったという実証を得る
さあ 事件解決へと てきぱきと運んでゆくホームズ
コロンボみたいに どんくさく振る舞うのではなく
怜悧な 刃物のように スパッと 事件の核心を掴み
見事に 捌いてゆく
公爵青年のご母堂は あのしたたかな年増女が嫁になるのかと
気が重い
ホームズは かつて その夫君を助けたことがあった縁で
母君に面会にゆく
公爵家で パーティが開かれている夜 悪女を無視して
その前を通り過ぎる…
ホームズは言う
彼女の目の前で 公爵夫人に会うというパフォーマンス自体が
圧力にもなるし 牽制にもなるんだと
富豪の未亡人は ホームズが公爵夫人に何を話したのか
すっごい気になるところ
屋敷に入り込んでいた 女中は ホームズが乗り込んだ日に
正体を見破られて 追い出されていたんだけど
こいつは ボクシングジムのオーナーの妻で 元締め
そこへ出向いていって
手先の手先になっている ジムのボクサーたちに
こいつらが チンピラどもなんだけど
罪を着せられて 監獄行きでいいのか!
しっぽは掴んでいるんだぞ!と
屈強な男たちを ピシリと 抑えこむと
未亡人の屋敷へ乗り込む
悪女との対決だ
あらすじが長くなったけれど 私が 言いたいのはこの場面
穏やかに切り返しあいながら 悪女が 私はスペインのどこどこの
領主の娘だ!と威張ると
吹き替えでは 「貴方は スペインのなんとか村の田舎娘だ」と
出自詐称を指摘 彼女の秘密を暴露する
女は 途端に豹変して ホームズ掴みかかるのだけれど
ただの田舎娘だ!と言われたくらいで すごい形相で掴みかかる
んだな~プライドズタズタだから?と思っていたら
原語を聞いていて 成る程!と思った
ジェレミー・ブレット ホームズは
短く ジプシー!という単語を言ったのだ
そのジプシーという言葉を聞いた瞬間
未亡人の顔が豹変して…
ホームズに掴みかかってきたのだ
ホームズの 落とし所が 優しい
豪華客船・1等キャビン世界一周の費用を ダグラスの祖母に払うこと
婚約解消と指示
そうしたら この件は流してやると…
今度 もし会う時は 貴方はどこぞの国王の愛人になっているだろう
と言って 去ってゆく
公爵夫人なんてとんでみない
君にはそれがお似合いだよ…なんて感じ
傲岸不遜な 美貌が 惨めなことよ
ああ~小気味良い
悪女の未亡人は ホームズに言われた通りにし
イギリスを去って行く
どうして 彼女の罪を問わなかったのか?と聞くワトソンに
立証するには 難しいところがあった
それに
彼女はもう若くない… なんとかかんとか…言うのだ
そして 小刻みな せかせかした足取りで ステッキつきつつ
歩いて行く
♪~~~~