第54話【チヤン城の決戦】
靺鞨族・プガンテ将軍が守っていたコモリ城に続き
モロ城 スタン城 ポドゥルナル城陥落
百済の帯方の地はすべて失ってしまいました
高句麗軍は
カムボルに布いたクンチョゴワンの陣にも迫り
天幕も置いたまま逃げるしかない百済軍
百済軍が逃げ去った後を見に来たサユ王
あちこちに兵士の屍…と、倒れている一人の兵士が
サユに切りかかる
すばやくサユを守り、その兵士を切るサ・ギ
サユと太子の信用を得ました
百済王宮・安平殿(アンピョンジョン)…王の部屋
漢城の留守を守るヨモン ウィ・ビラン 王妃
チン・スン ヘ・ゴン
帯方4城ことごとく奪われ、帯方全滅の報に対策会議
まだ、チヤン城が残っている…でも、
小城で兵糧と武器を置く蔵に過ぎない
戦況は厳しい…
ウィ・ビランが出陣を決心する
王様が漢城に残して行った衛士軍が2,000
私が遼西から率いてきた兵が15,000
漢城に最小の兵だけ残して出陣する!!
その発言を聞いて…ヘ・ゴンの口元に不敵な笑みが…
慰礼宮
チン氏やヨン氏 クク氏も集まって反乱の打ち合わせ
猛獣のようなウィ・ビランが漢城を去るのは好都合!
天が慰礼宮と貴族に味方したの
コイ大王系の先王様方のご加護だの言っていますが
チン・スンだけは、憮然と言います
”ならば、コイ大王系の先王様方は、百済が敵に蹂躙されるのを
望んでいると?
私は、チン氏の兵を率いて郡公とチヤン城へ行きます!”と
その言葉にキッ!となった反乱の盟主ヨファ
”ならば!抜けるってこと?
連判状で誓ったのに!チヤン城へ行くのは、慰礼宮との決別だ
誓いを破った裏切り者には裁きを下す!!”
裏切るのか!!と皆の衆
スン:百済の安泰が優先だ
今、百済の敵は他でもない高句麗なのだ!
ゴン:帯方など失っても構いません!
我々には漢城と馬韓と伽耶という広い領土がある!
スン:帯方の地は重要です!
チン氏が必死で奪還した地です!
ヨグァン王子が継がれる百済の為に行きます!
ヨファ:なら、決起を遅らす
コモリを奪還したらすぐに戻って来なさい!
チン氏に出兵を頼みにきた王妃
チン氏:不要になったら容赦無く捨て
必要になればチン氏の門を叩き
助けを求めるのが王様と王妃様です!!!
甘い汁を吸ったら捨てる
これもすべて、貴族の兵を五方制に編入したり
徴税権を奪おうとしたから!!(`×´)
王妃:チン氏の無礼には耐えられそうにない(=`(∞)´=)
王様が兵を五方制に編入するのは、貴族の反乱を恐れたからだと?
王様が徴税権を取り上げるのは贅沢をするためだと?
王様は質素な方だ
山海の珍味や絹の衣など好まれない
馬韓攻略の15年間、戦場では兵と同じ陣中食を召された
二人の側室を迎えたのは、王室の繁栄を考えて
私から王様に頼んだのだ
だが、側室たちの実家を重用はせず
理由なく領土を与えもしなかった
五方制も徴税権も、百済を強国にするための策ではないか
チン氏:王様は百済建国に貴族の力があったことをお忘れですか!
王妃:ありえないことだがもし、王様がチン氏を切り捨てるとしたら
それはチン氏の欲が過ぎたからだ!
王様には国内のどの蔵でも開ける権利がある!
ここまで通じないとは!
一族の利益を追求するのは仕方のないことだが
国難を救おうとしないチン氏の忠誠は偽りだ
言い捨て、部屋を出ようとする王妃をチン・アイが止め
父と叔父を説得する
”王妃様と決別されたら取り返しがつかなくなる!
百済の父が大変な時、なぜ利益を追求するのです!?
チン氏は窮地に陥った王様を見捨てるのですか!
兵がいなければ家僕を率い
武器がなければ竹を割り、助けに行くのが道理!!”
チヤン城
ついに!高句麗軍が陣を布いた
兵の数15,000~20,000!!
高句麗軍
こっそりと…サ・ギが竹簡を兵士に渡しました…
高句麗の太子は、カムボルでサユを救ったサ・ギへ信頼する態度
をとるようになったが、疑いを解いてはいません
世話係に怪しい動きはないか聞いています
サ・ギは高句麗の戦略をクンチョゴワンに伝えたようです
高句麗の布陣は
チヤン城の南門に、サユの率いる主力部隊…黄旗軍 青旗軍を配備
百済軍はサユのいる南門を固め、守りに入るだろう
北門に赤旗軍 緑旗軍
実は太子の率いるこの赤旗軍こそ、高句麗が誇る
主力中の主力!!精鋭部隊
南に兵を集中させて、北門から攻めこむ算段
サユは今度こそ勝利を信じて、配下に告白する
”実はヨグの力を認めていた 恐怖を感じたこともある
だが、今日こそ勝利は我が手に!!!!”
高句麗の布陣と戦略を百済に送ったサ・ギ
しれったんと神妙にしています
ヨグンとヨグス
ヨグスが、自分にもしものことがあったら両親を探して
面倒をみてやってくださいと頼みます
両親を探す手がかりにと、自分で書き写した髪紐の文を
ヨグン王子に渡し、その言葉を知っていますか?と聞く
その文章を見て驚くヨグン
ビラン伯父さんから、ヨグスは王と慰礼宮主の子だと聞かされた
”「どこで誰といようとヨファお前は私の妻だ」 これは父上が
宮主に書いたものです
父上はこの事をご存知ですか?
父上は何と?”
王宮の誰にも話すな…
忘れろとおっしゃいました
”なぜ!命令に背き、私にこの文を見せたのです!?
王命より両親を優先させるつもりですか!”
忘れるのです!と言いながらその紙片を燃やし
”戦ではどちらが死ぬか… もしくは両方死ぬか…誰にも分からない
でも、もし自分が生き残ったら、両親を探し出し、面倒をみる”と言う
慰礼宮
ヨグス王子の両親探しをヨファに頼まれていたヘ・ゴン
その似顔絵を渡されて目がまんまる!!仰天!!
けれど、その事実をヨファには知らせません
似顔絵を燃やして
ヨグス王子の両親は、代々、谷那に住んでいた民であると
報告します
一抹の期待を抱いていたヨファママはがっかり…
へ・ゴンは、決起の際、クンチョゴワン ヨグン王子 ヨグス王子の
3人とも殺すつもり
”約束が違う! チン・スンとも約束したでしょ?
殺さずサオリ城へ送ると”と、ヨファ
ヨグァン王子を王位につけるには、
3人を帯方で葬らなければならないのです!とゴン
動揺しているヨファに
まだ王様に未練が?~ギロッ!…嫉妬する男の顔!怖
”そういうことではない…ただ…
ヨグスまで帯方の地で始末することはない
鍛冶師の息子を政争の犠牲にするな”
でもヨグスは王子の腹心で、れっきとした王子
仕方ありません それもヨグスの運命です
決断してください!!
王様を生かしておけば、決起の成功は望めません!!
高句麗との戦況次第だ 下がりなさい
一人になったヨファ…
わが子よ…母の期待は虚しく消えたようだ…
百済の王宮
鎧を作っている王妃以下女性陣~~
チヒが、百済が劣勢なのはサ・ギが百済の情報を高句麗に漏らした
からだって…みんな言ってる!!
誰が言ったそんなこと!!と怒るヨジン姫
チング姫も手伝いにやってきて…
隣にアイがいるのもお構いなしに、ヨグンの鎧は私が…
そんなチング姫を王妃はワヌォル堂に連れて行き
ヤマタイへ帰るように厳命します
泣いて居させてって言うチング姫
チヤン城
ついに、南門にサユ率いる高句麗軍がズラーーッと並んだ
城門の上のマッコヘにサ・ギからの竹簡か届きます
罪人からなぜ書簡が届くのです?とヨグン
アジッキ:プ馬都尉は罪人ではありません
敵の戦略を探るため、命がけでサユの懐へ入ったのです
※プ馬(王の婿のこと)
マッコヘ:我々は知らずに殺すところだった!
サ・ギの書簡を読んだクンチョゴワン、戦略を練り直そう!!
(クンチョゴワンも知っていたのだ…すごいポーカーフェイス)
アジッキ軍師の戦略と読み
4軍とも精鋭を装うのは、我々を二分させるためです
サユは自らが囮になり、守備を南門に集中させ
赤旗軍に北門を突破させる気なのです
ヨグス王子とマッコヘは、南門の黄・青旗軍を討ち
北門の赤旗軍を逆に包囲する
ヨグン王子と衛士佐平は、私が合図を送ったら
北門から出て、ヨグス王子様たちと赤旗軍を挟み撃ちにします
敵は1万だけど、こちらは馬韓戦で鍛え上げられた精鋭
数が多くても実戦経験のない兵には十分勝てる!!
そこへ
ウィ・ビラン郡公と内臣佐平チン・スンが
兵を率いてこちらへ来るという知らせ
よし!と王
援軍には、合図の後、北門の赤旗軍の後尾を討てと司令
高句麗との決戦
両者にらみ合い
馬上のサユは家臣に言う
”私のいる南門が主力だと思って、兵を南門に集中させ
籠城するだろう
北門が突破された時のヨグの顔がみたい…ウヒヒヒ
その百済軍
籠城するどころか開門して攻めてきた!先頭はヨグス マッコヘ
北門にいるサユの弟将軍
なぜ、兵数に劣る百済が自ら南門を開けた??
と、言ったとたん 北門も開いて、百済軍が攻めてきた
とっさにサ・ギを見る太子
つかさず!隣の兵士を切ると、味方へ逃げこむサ・ギ
サ・ギが我々の戦略を流したのです!!
奴を殺せ!!~~~と応戦しかけた時
後尾が敵に攻撃されていると知らせ
王様が危ない退却!!!!!
あ~~~また 逃げるはめになったサユ
サ・ギがクンチョゴワンの所へ戻ってきました。
(ご苦労様でした…)
”よく戻った!! 苦労をかけた
私の息子が百済を救った!”
サ・ギを抱きしめるクンチョゴワン
義父上…
ヨジン姫は サ・ギが帰ってくるととても良い奥さんになる
そうです…既に愛していたのが分かりましたし(*^▽^*)
百済の英雄だもんね…
かっこいいヘ・ゴンが途中から かつらに変わって
おじさんぽくなったなぁ~~~って思っていたら
ミュージカルで銀髪のモヒカン頭のお坊さん役
を演じていたようです…
やっぱり、地毛がいい!!
生え際が気持ちがいいし…