第48話 「韓族の統合」
枕弥多礼(チンミタレ)落城
投降を拒み続ける枕弥多礼(チンミタレ)
ついに近肖古王自ら出陣、城を落とします。
伽耶の安羅国(現:咸安)を攻めていたモンナグンジャ軍(ポックゴム)
も落城に成功
馬韓54ケ国、伽耶…と、韓族はすべて百済の支配下に入り
馬韓54ケ国の首長国・目支国(モクチ)の王が戴いていた
辰王の王印を引継ぎ、韓族の長ともなりました
※辰王の名は、中原諸国との外交でも馬韓を代表する
権威を持っていた
イエメク族 韓族を統合するという夢に王手!
残るは高句麗!!!
高句麗 サユ王のブレーン逝く
百済の馬韓54ケ国支配の報がもたらされ…
元国相チョ・ブル
病身の老体を引きずって、サユ王の元へ
どうしても言っておかなければならないことが…と…
よろける老人を自ら背負い 自分のベッドに寝かせるサユ王
”百済が攻めてきたら、国境の兵も百済に向かわせないと
撃退できない…だから…
燕と不可侵条約を結べ” それを言い残して逝く
ヨサンの最期
枕弥多礼に、目支国や乾馬国の王と一緒に逃げこんでいた
片目のヨサン
戦闘の最中に城から去ってゆきます
ヨサンを師匠と仰ぐ枕弥多礼の王子・チンミソに逃げるなんて卑怯!
と言われますが
”自分はヨグを殺すためだけに生きてきた
お前は枕弥多礼を守りきれ…”と
韓城を乗っ取った時、”自分の死に場所はここ”と
最後まで城に残り…死んでいった兄ヨチャンを
一人残してきたことへの自責の念
自分は城から逃亡した王子…という惨めな思いもあるようです
この枕弥多礼の王子・チンミソは
父王らが処刑される時 命を助けようとする近肖古王に
自分の首を晒した時、横の立板に名を刻め!と
この少年は結局、漢城へ連れて行くのですが…
近肖古王、鍛冶場で有名な谷那の視察へ
民は、国が滅ぼされたのに、百済の民にしてもらったことが
嬉しくて、早速、自分たちの王様として受け入れています
王様バンザイ!!!と大歓迎
腹が減ってますぅ~~ 飢えてますぅ~!!!!
お金もありません~~~と訴えてきます
ぞろぞろ…
その民に混じって片目のヨサンが…
民の後方に座し、近肖古王殺害の隙を伺っています
そこには、偉大な王 近肖古王を一目見ようと駆けつけた
スッコビもいました
スッコビは、近肖古王が民に銀を配ってやっている時
何かがキラリと光るのを感じます
それは!!!~~懐からヨサンが抜いた短剣のキラリ…
そいつが近肖古王を狙っている!と気づくスッコビ
いけません!!!王様危険です!!
その声にどよめく人々
つかさず、立ち上がって近肖古王に突進する片目の浮浪者
近肖古王危うし!…スッコビは浮浪者ヨサンに飛びかかり
ますが、ヨサンに腹を切られて倒れます
執拗に近肖古王を狙おうとするヨサン
モンナグンジャ将軍(ポックゴム)によって切られます
お腹をバシッ!!
腹を抑えて座り込む片目の浮浪者
切ったあと、その浮浪者がヨサンだと気づくモンナグンジャ将軍
あ!まさか貴方は…
ヨサン: この15年間、ヨグ お前を殺すためにひたすら武術を磨いてきた
クンチョゴワン: 枕弥多礼(チンミダレ)を去ったと聞き、安心していました
逃げれくれたと…
この手で兄上を殺さずに済んだと…
なぜですか?
なぜ、そんな姿になってまで、私を殺したいのですか?
ヨサン:お前を殺さないと、あの世で兄上に合わせる顔がない
クンチョゴワン: (ヨグン王子に)そなたの伯父上だ 挨拶しなさい
ヨグン: ヨグンがご挨拶申し上げます!
ヨグンの素直な挨拶を受けたヨサン…振り仰ぎ…
兄ヨチャンの最後の姿を思い出す…
戦い続ける兄を置いて逃げた
一緒に逃げようと言ったけど、ヨチャンは自分の死に場所はここだと…
”兄上に負い目を感じながら15年生きてきました
これで兄上の元に行けます”
クンチョゴワン: 恨みは捨てて、楽におなりに…兄上…
ヨサン: 兄上?…まだ私はお前の兄だったのか…
それがヨサンの最期の言葉
ヨサンの目を閉じてやり、安らかに…あの世では父上や
恨みから解放されたワヌォル堂(ヘ妃) ヨチャン兄上 ヨフィ兄上が
暖かく迎えてくれるでしょう
セッコビ近肖古王の家来になる
事の一部始終をみていたセッコビのアボジ・ウルマフル!
鍛冶場に走って戻って、タンダンオモニに
姿を隠せ!!王様が来られる!!と
どうして!?
セッコビがヨサン王子の襲撃から王様を救ったのだ!
きっと王様はお前に気がつくだろう!!
そこへ、近肖古王一行
馬韓で最高の鍛冶場だけある 剣の光沢が違う!(近肖古王)
ヨグン王子の修吾剣(スオ)もセノ(ウルマフル)が磨き上げたものです
と、褒めてもらっても…
近肖古王の横でコチコチにかしこまって…
うつむき加減のウルマフル・アボジ
近肖古王、セッコビに
”そなたは父から鍛冶を習い、父を超える職人になりなさい”
スッコビ: 王様!恐れながら鍛冶屋にはなりません!
私には夢があります
…ちらとアボジをみやるセッコビ
…ダメと首をふるアボジを無視して
鍛冶師も将軍も剣を扱います
同じ剣使いでも将軍になりたいです
王様は韓族を統合され、次に狙うのは高句麗でしょ?
私は王様の剣になりたいです!
将来はマッコヘ将軍を超える将軍になりたい!!!!
近肖古王の横のマッコヘ将軍が感心して…ニコニコ…
セッコビの旅立ち
家の庭に正座するセッコビ
タンダンオモニが、あなたセッコビを止めて!!
アボジ: 王様が漢城に連れて行くとおっしゃったのだ
一介の鍛冶師が王命に背けると思うか?
ウルマフルアボジは、覚悟を決めたようです
セッコビは行くべき道に進むのだと…
息子セッコビは養父母の秘密も知らず…
”鍛冶師にならぬ不孝を許してください!
武勲を立て、自慢の息子になります!
百済の将軍になって、お二人を漢城に呼んで親孝行します!!”
近肖古王一行と合流すべく 馬を引いて旅立つスッコビ
懐から紫の髪紐を取り出し
”帰りたくなったら母さんの髪紐を見ます
必ず、将軍になります!”
留守の漢城
チン・ゴド将軍の娘 アイが見事な剣術の腕前を披露
”百済建国以来最も優れた王妃になるだろう…”と
未来の義母・ホンナン王妃はいたくお気に入りのご様子
一方のヨジン姫は剣術の練習が嫌
王宮では自分の身は自分で守らなきゃいけないの…とママ
サ・ギがいるからいいもん
あら、じゃ結婚する気になったのね…ママ
太学(国の教育機関)
アジッキがパユンと語り合っています
投降した元馬韓の王と、地方にいる官吏に丁男(チョンナム)調査をさせ
報告させる。調査に基づき、兵と租税の改編を済ませれば
王様は高句麗責に集中できる( アジッキ)
今まで、戦で得た領土は論功行賞で領地として貴族に分けられていた
王様が領土を管理され、私兵を中央軍に吸収させれば反発は必至(パ)
コイ大王系とチョゴ大王系はなぜ悲劇を繰り返す?
15年前の反乱はなぜ起きたか?
貴族が、兵と徴税権を持っているからだ(アジッキ)
戦勝祝どころじゃないなぁ~漢城に嵐が吹き荒れないか?(パ)
ヘ・ゴンとヨファの陰謀
ヘ・ゴンがチンスンにアジッキの進めていることをちくって
揺さぶりをかけています
慰礼宮主が呼んでいると伝えても
冠礼の祝いに行っただけ…
仲良くする気ないぜ!なチンスンだったけど…
馬韓の民を百済の民にする!?(-""-;)
私兵の件も?…(-з-)
その狙いは??とチン・スン
ヘ・ゴンが巧妙に答える
”我がヘ氏は仕方ないですが、チン氏始め、百済の貴族を
根こそぎ無くすということですよ~~~” (;´▽`A``
百済は王様だけの国ではないと怒るスンに
”私たちは一時敵対していましたが、
力を合わせ共に生き残るべきです”
ヨファに報告しているへ・ゴン
美しかったヨファもヘ妃バージョン
”チン・スンが揺れていたか…
問題はどれほど揺れていたかだ”(ヨファ)
徴税権まで奪われると知ったら怒りで剣を抜くはずです(ゴン)
”失敗は許されない…”と慰礼宮女ボス
漢城への凱旋
留守居役 内臣佐平チン・スン 内法佐平アジッキ
ワヌォル堂 ヨジン姫 チン・ゴド娘でヨグンのフィアンセ・アイ
慰礼宮女三人 ヘ・ゴン
お帰りなさい!!…ねぎらう王妃に
私より、この者を褒めてください!!とヨグン王子
その者は??
私の新しい護衛兵セッコビです
谷那(コンナ)で父上を助け、百済の英雄です!!とヨグン
その若者の横顔を漫然と…眺めているヨファ慰礼宮主…
15年の歳月…その若者の懐には父が愛する女性に贈った
髪紐…タンダンは何と言ってスッコビに渡したんだろう…
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