40話 「百済-燕連合」
41話 「反乱の始まり」



第42話 「漢城の制圧」



右矢印遼東・トサン 軍神を祭った「シユウ祠堂」 
ヨグとサユの会見



S: 何故、燕と手を組まず、私に連絡してきたか?

Y: 悩みぬいた末の結論

   会談を偽り、父上の暗殺を企てた高句麗を討つ機会…

   ソソノ国祖母(ククチョモ)様の悲願だった高句麗を凌ぐ機会…

   垂と手を組み、燕の兵を利用して高句麗を討つ~
   考えただけで胸が高鳴り、血が騒いだ


   が、いくら親しくても燕は他人

   そして、殺したいほど憎くても高句麗は同族   

   遼東は、我々イエメク族の故郷であり

   我が民族の始祖・壇君の領土

   扶余の始祖・東明王の領土


   遼西と南平壌 薩水(サルス)以南を得るために
   故郷である遼東を燕に渡せないからだ


S: ハハハハ…実に殊勝なことだが、それを信じろと?

   宿敵私と手を結び、協力を申し出た燕を攻めるというのか?
   何を企んでいる!?


Y: 一国の王にも感情はある

  私とて、高句麗を滅ぼし、貴様との悪縁を断ち切りたい

  私の心はそう叫んでいる


S: 何を企んでいるのか!早く言わないかっ!

  

Y: 企みなどない

  我々が同じ根を持つ同胞であることは否定できぬ事実

  そなたと私は先祖は同じイエメク族なのだ


  サユの腕を取るヨグ…

  じっとヨグの目をみるサユ…


   ~~~~~~~~~


Y: 百済は遼西を手に入れる

   高句麗は遼東を手に入れろ

   失った国土と先祖の領土を取り戻せ

   自尊心では国は救えない



 かくして…

   同盟成立!!  …同盟の血の儀式…

 


S: 垂の手にかからぬよう気をつけろ

   そなたを殺すのはこの私…


   戻ってゆくサユ



一仕事終えて…

アジカイを慰労するヨグ  抱擁し…

”お陰で同盟が成立した 命がけの功績、決して忘れはせぬ”  





右矢印反乱の起きた百済では  


 

スン、フッカン公を自分の馬に乗せて逃げる

追うヨミンたち


生け捕りにしよう!!!追え~



フッカン公 

スンに掴まっていた手を自ら離し 落馬する

必死でフッカン公を連れて逃げようとするスンに

”早く王宮へ

王宮も占拠されていたら、チン・ゴドのもとへ行け!”



フッカン公はヨミンたちに囚われる





右矢印王宮


ヨモン ホンナン チン・ジョンが応戦中

敵は、偽のヨフィの遺言で衛士軍の抱き込みに成功したよう


 コスモス ホンナン、チン・ジョンに逃げるように言う

スタン城では、チン氏が盾にされ、チン氏の兵は戦えなくなりました

叔父上の(チン・ゴド)の援軍が来ても、父上がいらしては戦えない

身重の私が一緒では足でまとい



ジョン 一人 雑兵に扮して彭城目指す

途中、ヨモンに王印を託されて逃げていたコ・フンを拾う



ヨモンとホンナン 孤軍奮闘

歯向かうホンナンのお腹を蹴っ飛ばすヨチャン





右矢印軟禁されているヨファ



王宮を頼む 慰礼宮を頼む…といって遼西へ向かったヨグの言葉を

思い出している


意を決して…椅子を取ると戸を叩き割る

見張りの兵士をどやしつけ

私を切るか! できるものならやってみなさい!!



外へ出ると母と義姉

もう王宮を占拠しましたよ~~


黄色い花 ヨファ: いけません!!



ヨファ母: 先王のご遺志を成し遂げた!

ヨミン妻: 慰礼公の大業を喜ぶべき!いつまでヨグの味方!?

  


黄色い花 ヨファ: 情勢を判断できませんか?

        慰礼宮の将来を揺るがしかねない!!




右矢印龍城



開戦が決まったら連絡するということで引き上げるヨグ一行

ヘ・ニョン…まずいことになったと思っている


”慕容垂大将軍

百済王プヨグを信じるな

トサンの軍神の祠堂に参ったのは

百済-高句麗の同盟を結ぶため”…

と、布に書きつけて燕側に渡そうとしている


が…叶わず、地べたに落としていく が…!!





右矢印王陵の罪人小屋にひとまず隠れたスン

日没になったら、チン・ゴドのいる彭城へ向かう


ヘ・ゴンが一命を取り留め、投獄されたという知らせ

??????…なスン




右矢印牢獄

傷の手当中のゴン  ヨミンが見舞う

ウルマフル(ゴン配下): なぜ、切ったのですか?


ヨミン: 切り札は常にとっておくものだ


チン氏を全員取り逃がしてしまった…どうすればいい?とヨミン


ゴン: 父に知らせ、ヨグの始末を

    目障りでもヨチャンたちをまだ始末してはいけません




右矢印王宮


罪人ヨチャンが綺麗な服を着て王座にデン…ニッカニカ

傍らにはヨサン



そこへヨミン・ヨムン兄弟


ヨチャン:どうだ! この座は私にふさわしいと思わぬか?


ヨムン: 今すぐ立て!そこは兄上の座だ

      王宮を取り戻せたのは慰礼宮の力だぞ!


ゴンの言葉が脳裏をよぎるヨミン…ここはこらえて ニッコリ 

座らせておこう ~~と言いつつ、ヨチャンの横に座り


人質について話しあおう


フッカン公は殿閣に閉じ込め

ヨモンと扶余の女は今すぐ投獄しろ!!ヨチャン


     (ヨチャンにとってワヌォル堂はヘ妃だけの寝所)


 郁里河(ウンニハ)…現・漢江 と
 ミチュホルの入江を閉鎖 ヨグに知られないようにする


 

 奴を安心させる情報だけ伝えよう

 ヨモンは定期的に知らせを送っていた

 急に連絡が途絶えれば怪しむ

 王宮は平穏で、馬韓連合戦は勝利目前と知らせておこう





右矢印船中



ゴムたち家臣は、龍城行きの船内でヨグが受け取った
ヨファ出産の知らせを


サユが 祠堂で言った言葉で初めて知った


ゴム: 7ヶ月で生まれた子は、長生きすると漢族は言います

     7は、幸運の数ですから、きっと王子様は健康で立派なお方になられます

     王子様のご誕生おめでとうございます!!



複雑なヨグ…



右矢印牢獄


ホンナンと侍女  隣の柵内にはヨモンとゴンとウルマフル

ヨモン…ゴンの介抱をしている


ウルマフル: (知ってるくせに…) このままでは命の危険が!


見回りにきたヨムン:


”そう簡単に死なれては困る 薬も医者も与えよう

今は死なせない  父上を殺めた罪人だ 極刑を与えてやる!” 

 (と…これもお芝居…) 



??????…なホンナン


ウッ!とお腹を押さえる…ホンナン
ヨチャンに蹴られたお腹…大丈夫??産気づいたかも…



   

右矢印殿閣に閉じ込められているフッカン公 


ヨチャン、嫌がるフッカン公を力づくで抑えこんで肩揉み

幼い頃、こんなふうに~~頬を寄せて…おんぶしてくれたよね~



ヨチャンよ…百済を分けるなどという愚かな妄想は捨てるのだ!


百済を分ける!?だれがぁ!

百済を慈しむ私がそんなことをすると?

ご安心ください


おじい様が私を王位につけると宣言し、お力添えくだされば

コイ大王系は私が跡形もなく片付けてみせます!  ニター





右矢印晋城に戻ってきたヨグ



高句麗から燕の戦法が送られてくるから研究せよ




右矢印高句麗



帯方奪還を忘れたのですか?

百済を討つなら戦力を3つに分けている今です

南方に向かった兵を戻さず帯方を打つべきです
百済が約束を破り、南平壌城を攻撃するかもしれません


将軍達は口々に心配する


サユは言う


”私は百済王・扶余句の言葉を信じて疑わない

百済は高句麗の敵国だ

しかし、高句麗の最大の天敵は慕容皝と燕だ

私はまず燕を倒し、その後に扶余句を討つ”




右矢印彭城



スン到着…反乱を知るチン・ゴド将軍たち



2,000の兵を残し

サ・ギ  ヨン クク両将軍は彭城を守れとゴド


クク・ヨン両氏…
せっかく目支国占領間近だというのに…とブウたれている

二人はヒソヒソ…


  やはり 慰礼宮は決起したか…

  勝算があるから決起したんだろう

  今は様子見しとこ

  様子をみるのはいいが、我々の将来はどうなるんだ?

  ここに残っている場合じゃない…あ~~~あ


スン: 奴らを残して行くのが危険です


チン・ゴド 

大将軍・軍令牌をサ・ギに渡し、ヨン・クク両氏が裏切ったら

大将軍の権限で二人を始末せよ

私が戻るまで馬韓連合を阻止するのだ!


そこへ チン・ジョン コ・フンも到着




右矢印王宮で兄たちを説得中のヨファ



黄色い花 ヨファ: 兄上たちはチン・ゴド将軍には勝てません!

        もし、勝ったとしても王様が戻られて、慰礼宮は滅ぼされます


ヨミン: 私が対策もなく決起したと?


ヨファ: この先必ず機会は訪れます

     私がフッカン公に談判します

     兄上たちを助けますからヨチャンらを捕らえるのです!


聞く耳もたず去るヨミン


ヨムン、去りながら、
”お前が信じるヨグは我が叔父上 ヘ・ニョンに成敗される!!”




右矢印晋城



ヨグの元へは ”変わりはない ソスク堂も元気”という知らせ

ヘ・ニョンの元へは、泥で封印された竹簡
  (パユン、封印された竹簡ですよ~~~とヨグに報告)



その竹簡には ”死” の文字


王様に呼ばれたと言ってヨグの室に入るヘ・ニョン

机にうつ伏して、うたた寝するヨグ…


近づいて 剣を抜く…