私が俳優を目指すきっかけや動機をだらだらっと書き綴る第二弾。


最近、公演が終わった出演舞台があり、その時の稽古でのことなど、振り返ってて気付いたことがある。


私は基本、口下手で、言葉が足りない。


けして無口なタイプではないし、こうやって文章にすると想いが伝わる気がするけど、口頭で伝えると上手く伝わらないことが多い。


と思っている。


だから、人と喋ることが億劫だと思うことも多く、その人と別れた後も家でずっと、あの言葉は違った、とか、あぁもっと上手い言い方があった、とか、悶々と考えてしまうことがある。


だから、既に決まっていて頭の中に一字一句違わずインプットされている言葉を、一回忘れて、その瞬間思いついたように喋るということが、なんていうか快感なのだ。


一種の瞑想のような感覚に近いかも。


それから、言葉では伝わらないことを、私という人間の全てで表現すること、

たとえば、役の人物が、どういう人で、どういうことを考えて、何を言って、何は言わない、または言えないのか、ということを、言葉で説明しようとすると、とてもつまらないし、上手く伝わらない。これを、舞台上にいる時間の全てを使って表現するということが、一番ストレスがなく、楽しいのだと思う。


私が表現しているのは、私自身ではないのだけれど。

でも私自身じゃないからこそ、それをお客さんがどう捉えようと構わないとも言えるし。



なんだか、ふっと沸いたことだから、検証が必要かもしれない。数日したら、あ、全然違った、って思うかも。でも、書いておかないときっと忘れちゃうから、書いておこう。