河本です。
少し遅くなりましたが、2学期末の定期テストの集計が出来ました。
そしてその結果とともに、今回のブログは
[塾の広告の見方]についてお話できればと思います。
冬休みも近づき、冬期講習に関連して色々な塾が色々な謳い文句でチラシやHPで宣伝をしています。
しかし、間違った認識でその宣伝の効果を受け取ってしまうと、
「思っていた塾を違う…」となってしまう可能性があります。
そういったミスマッチングを少しでも減らす事が出来ればと、このブログを書きます。
まずは当塾の今回のテスト、中学生2学期期末テスト成績のアップダウンについてお伝えしていきます。
まずはこういった指標で見ていきます、よく親御様が気にするテストの点数での指標です。
●前回の2学期中間テストから5教科の点数が上がった人、下がった人の割合
点数UP→69.6%
点数DOWN→30.4%
約7割が点数UPしています
この要因としましては、日進西中学の2年生のテストの平均点が前回と比べて大幅に上がった事が大きくあります。
私たちの塾では日進西中学の2年生が多く、結果的に点数UPをした生徒の割合が多くなった訳です。
事実、日進西中学の2年生は30点UPしても順位の落ちた生徒もいれば、中学1年生のテストでは点数が落ちても順位の上がった生徒もいます。
これって、塾に入った結果良くなったどうかの指標としてはちょっと曖昧ですよね。点数はテストの難易度によって左右されますから私たちとしては点数そのもので良し悪しの判断を基本的にはしていません。
ですので、テスト結果の良し悪しの指標としてはどれだけ中間テストより順位が上がったかの方がよくわかるのかと思い、
5教科の点数の順位が
●UPした人
●DOWNした人
●あまり変わらなかった人(順位が5番くらいの変化の人)
に分けて割合を出してみました
すると
●順位UP→56%
●順位DOWN→17%
●順位KEEP→26%
と、いった結果になりました。
大分結果が変わりましたね。こちらの方が先ほどの点数ベースよりは信憑性がありますね。
さて、本題なのですが、塾のチラシを見ていると[成績UP率90%以上!]とか、[○○点UP!]とか、よく見ませんか?
そして今回の私たちの結果を見て「うわあ。。順位上がったの半分しかいないじゃん。。。」
と思っていらっしゃる親御様もいらっしゃるかも知れません。
今回のこのUP率、私たちとしては、まあ皆良く頑張ったなという印象です。
この結果の中には、
●順位が元々上位で5番UPが出来ない
●中間テストが非常に順位が高かった(から今回順位が下がった)
●中間テストの順位が非常に低かった(から今回順位が上がった)
といった生徒もいます。
当塾では成績の上がる生徒もいればやはり中々成績の伸びない生徒もいます。上記のデータはあくまで今回と前回を比べたものです。それ以上の意味はないかと思います。
言い方を変えると私たちの塾は、
今まで順位が一度も上がらなかった生徒は今のところいませんので成績UP率100%です。ともいう事はできます。
しかし、今までのテストで一度も順位を下げず上がり続けている生徒は1~2人ほどしかいません。
つまり何が言いたいかというと、成績が上がった下がったとか、順位がどうなったこうなった、という話は、条件を指定すればいくらでも良く言えますよ、という事です。
ですのでデータでお話をするのは様々な条件を加味した上での事であって、塾に入ったおかげで上手くいったのかどうなのかを判断するには少しややこしくなる気がします。
それを念頭に入れた上で、チラシやHPの謳い文句を見るべきかと思います。
例えばよく目にする広告としては
[○○高校合格多数]/[テストの点数○○点保障]/[成績UP率○%]
/[○○○点アップ]/[○○中学3位獲得]
など、色々な宣伝手法にて塾の特徴とともにチラシなどに載っていると思います。そのデータや謳い文句をすぐに鵜呑みにせず一体それが何を意味しているのか、しっかり読み取った上で塾を検討する、または説明会などで詳しく尋ねるなどして、しっかりと納得出来る塾選びをして頂ければと思います。
例えば
●[成績UP率95%!][○○○点UP!]
という宣伝はいつからいつまでの期間での成績UPなのでしょうか。
例えば入塾時の点数から1点でもUPした人はその後どれだけ下がっても成績UPした組に入るのかなど、どういった基準なのかを調べる必要があります。(大体、注釈として小さい文字でチラシに載っていたりします)
入塾時から1点でも点数が上がった~という基準であれば、当塾も100%です。
一番低いときの点数と一番高い時の5教科の合計点数の差で良ければ150点近くUPした生徒も多数います。
しかし、実際の当塾では中々順位を継続的に右肩上がりになっていない生徒がいるのも事実です。
●[○○高校合格][○○中学○位]
など、これもどういう条件の数字なのかを確認するべきです。
例えば複数ある塾であれば
●入塾を検討している校舎単独での実績なのか
●その塾の他の校舎も含んでいるのか
これもチラシやHPには注釈付きで条件が掲載されていることは多いかと思います。ただ一つ注意してほしいのはこの指標に関しては[塾に入ってどれだけ上がったか]ではないという事です。
例えば元々学年1位の生徒が入塾してきたとなると、塾のおかげで上がったのか元々出来ていたのかどうか判別つかない場合もあるわけです。
●[テストの点数○○点保障]
これは条件が各塾さんによって違いますのでしっかり確認をしてください。10点を80点にしてくれるのか、70点を80点にしてくれるのか90点を100点にしてくれるのか、条件によって難易度が大きく変わってきます。
達成出来なかった場合返金をするのか、授業料を割り引くのか、塾によって様々です。
以上です、データは錯覚を起こしやすいものです。
気を付けて情報を読み取って頂き、何よりもお子様の塾選びでミスマッチの起きない様、情報として頭の片隅に置いて頂ければ幸いです。
話は変わりますが、
個人的に今回のテストに関して、当塾の生徒は本当に良く頑張っていたと感じました。
テスト前に提出する課題をテストの2週間前には(うちの塾では提出期限にしていました)約束通りこなす事が出来た生徒も多かったですし、「次のテストこの目標を達成したい」といった事をやり遂げられている生徒も多かったです。
そして、中々結果に繋がらなかった生徒にはすぐ反省会を開き「次回はここを直して結果を出す」と一緒に目標を再設定して、すぐさま次回のテストへの準備に取り掛かる事が出来ています。
失敗したら反省→修正して次のテストへ臨む
と、自主的に考えて行動できる生徒が増えてきた様に感じ、とても頼もしく見えています。
今週から冬期講習が始まっており、毎日の様に通塾してくる生徒も続々ですが皆前向きに取り組んでいます。
私たちもできる限りのサポートをしていこうと思います。
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