今シーズンの雪は近年でも記録に残る位の大雪だった。
4月に入った今もなお降り続いている。
毎年、我が青森県では大雪に見舞われるが、今シーズンは連日連夜の大雪で雪かきに追われ、身体もガタガタになった。
ただでさえ冬が嫌いな私である。
本当に今シーズンは参った。
ある日の朝方、夜勤帰りで疲れた身体にむち打ちながら、毎度のようにうんざりしながら雪かきをしていると、近所でも早起きで口うるさい有名な婆さんが話し掛けてきた。
「おはよう。よく降るのう。」
「おお、おはよう。ホントに今年はよく降るね。雪に殺されるよ、ホント。もううんざりだよ。」
いつものように私が軽口を叩きながら返答していると、
「ハハハ…ホントにの。じゃが、まだマシじゃ。被災地の人達の事考えたら、まだ良しと考えにゃならん。」
と、言い捨てて行ってしまった。
その時は、まあそりゃそうだが…位に考えてまた雪かきに奔走した。
4月に入り、雪は降り続いているものの、やっと雪かきしなくても溶ける位にはなった。
今日も夜勤を明けて、自宅の窓際に立ちタバコをふかしながら、外の雪を眺めていたら、あの日の婆さんの言葉を思い出した。
去年は皆さんもご存知の通り、大変な年であった。
東日本大震災である。
私の住んでいる青森県も、南部地方の海沿いは津波で被害を受けた。
震源地に近い県の被害よりは少ないが、テレビにあまり報道されぬだけで甚大な被害だった。
色んな意味で大変な年だったのである。
かくいう私も長く停電に苦しんだ。
まだ生まれたての長男をかかえ、嫁と小さな命を守るため、少なくとも必死になった。
皮肉にも、生命の大切さを考えさせられる年であった。
しかし…人間というものは実に勝手なもので、半年もたつとまた自分の生活で精一杯になってしまい、大切な事を忘れがちになってしまう。
今年の大雪で参っている私もそうだった。
もしかしたら、そんな自分勝手な考えになっている私達に、被災して命を落とした方々が、
(私達を忘れないで。)
と語りかけて、もう流せない涙の代わりに降らせた大雪だったのではないか…
自然の怖さ、偉大さ、何気ない退屈な日常の大切さを忘れさせないように、降らせたのではなかろうか…。
そんな事を思った。
あの震災で亡くなった方々は、もう雪に文句も言えない。
天災に嘆く事も出来ない。
そう考えると、生き残った私達は幸せなのではなかろうか…。
降り続く雪を見て、亡くなった方々に手を合わせてみた今日でした。
4月に入った今もなお降り続いている。
毎年、我が青森県では大雪に見舞われるが、今シーズンは連日連夜の大雪で雪かきに追われ、身体もガタガタになった。
ただでさえ冬が嫌いな私である。
本当に今シーズンは参った。
ある日の朝方、夜勤帰りで疲れた身体にむち打ちながら、毎度のようにうんざりしながら雪かきをしていると、近所でも早起きで口うるさい有名な婆さんが話し掛けてきた。
「おはよう。よく降るのう。」
「おお、おはよう。ホントに今年はよく降るね。雪に殺されるよ、ホント。もううんざりだよ。」
いつものように私が軽口を叩きながら返答していると、
「ハハハ…ホントにの。じゃが、まだマシじゃ。被災地の人達の事考えたら、まだ良しと考えにゃならん。」
と、言い捨てて行ってしまった。
その時は、まあそりゃそうだが…位に考えてまた雪かきに奔走した。
4月に入り、雪は降り続いているものの、やっと雪かきしなくても溶ける位にはなった。
今日も夜勤を明けて、自宅の窓際に立ちタバコをふかしながら、外の雪を眺めていたら、あの日の婆さんの言葉を思い出した。
去年は皆さんもご存知の通り、大変な年であった。
東日本大震災である。
私の住んでいる青森県も、南部地方の海沿いは津波で被害を受けた。
震源地に近い県の被害よりは少ないが、テレビにあまり報道されぬだけで甚大な被害だった。
色んな意味で大変な年だったのである。
かくいう私も長く停電に苦しんだ。
まだ生まれたての長男をかかえ、嫁と小さな命を守るため、少なくとも必死になった。
皮肉にも、生命の大切さを考えさせられる年であった。
しかし…人間というものは実に勝手なもので、半年もたつとまた自分の生活で精一杯になってしまい、大切な事を忘れがちになってしまう。
今年の大雪で参っている私もそうだった。
もしかしたら、そんな自分勝手な考えになっている私達に、被災して命を落とした方々が、
(私達を忘れないで。)
と語りかけて、もう流せない涙の代わりに降らせた大雪だったのではないか…
自然の怖さ、偉大さ、何気ない退屈な日常の大切さを忘れさせないように、降らせたのではなかろうか…。
そんな事を思った。
あの震災で亡くなった方々は、もう雪に文句も言えない。
天災に嘆く事も出来ない。
そう考えると、生き残った私達は幸せなのではなかろうか…。
降り続く雪を見て、亡くなった方々に手を合わせてみた今日でした。

