7/13~7/24、ピレネー地方のBagneres-de-bigorreという町で行われた講習会にピエール・レアック先生のレッスンを受けるため参加した。
パリからTGVで5時間半かけてTarbesまで行き、そこからバスで30分。ようやく目的地に到着。Pic du midiという3000mの山のふもとで、そこの町自体は標高550mらしい。
講習会参加者のほとんどは、同じ寮(普段は高校生の寮だけどこの時期はバカンス中のため講習会が借りている)に滞在する。
私はピレネーと聞いて、お店も何もない山奥での講習会だと思っていたけど、お店もたくさんあり、小さいけどきれいで静かな町だった。
到着翌日いよいよレッスンスタート。レアック先生のクラスの生徒は14名。アマチュアのフランス人のおじさん2人(職業は医者とエンジニア)、10歳のフランス人少年、スペイン人の男の子2人、そして日本人9人。
まず全員顔合わせ。名前と用意してきたプログラムなどを先生に伝える。
これからのレッスンの時間や順番などを決めるかと思いきや、「さあ、まず誰から弾く?」いきなり弾きたい人からどんどん弾いていくという感じ。いかにもフランスらしい・・・
これレッスンがあった場所。普通に学校の体育館にピアノ(しかもスタンウェイのフルコンを運びこんでる。。)
↓
練習室はそれぞれの先生に対していくつずつか用意されていて、レアック先生クラスの練習室は4部屋。もちろんピアノはアップライト。4部屋を14人で割り当てて練習した。
だいたい1人1日3時間くらい練習できる。レアック先生のレッスンは2日に1回。
自分の練習とレッスン、そしてほぼ毎晩あるコンサート以外はけっこうゆったり時間がある。空いた時間はみんなのレッスンを聴講したり、カフェでわいわいお茶したりした。
↑北川門下集合!!
こんなにみんなそろうことってめったにないからすごく楽しかった!
みんなに刺激たくさんもらったよ!!
ここの気候は本当に変化が激しくて、講習会中一番暑い日は43℃。
これ証拠↓
太陽が肌に突き刺さる感じで逆に長袖を着ていたほうが涼しいと感じるくらいだ。
そして寒いときは13℃くらいまで下がり、雹が降ったりした。持っている服を重ね着しても寒いくらいだった。昼間、真っ青な空だと思っていたら夜は雷雨だったり。
気候になれるのに数日かかった。
21日の夜は生徒のコンサートでラヴェルのオンディーヌを弾きました。
そして講習会も終盤の22日の夜はレアック先生とチェリストGary HOFFMANさんのコンサートが町の教会であった。
ココ↓
なんとベートーヴェンのチェロソナタ5曲全部を一晩で演奏するという驚きのプログラム!
残念なことにそこの教会は残響が5秒くらいあって、せっかく素敵な演奏をされているのに会場の後ろのほうは全部音がモワモワになって何を弾いているのかわからない状態になってしまうということ・・
でもベートーヴェンのチェロソナタを全曲、しかも繰り返し全部ありで演奏するということ自体、ものすごいエネルギーと集中力だなぁ、と思った。
コンサートが始まったのは21時で、終わったときには24時をとうに過ぎていた・・・
とにかく充実した講習会でした。
静かな田舎町で音楽漬けの毎日。
やっぱりたまにはそういう生活しないとだめだなぁーって思った。
最後レアック先生とみんなで写真撮りました!
たくさん刺激をくれたみんな、レアック先生ありがとーー