このままではどんどん氷の滑り台を滑っているように底なしの沼に落ちて行くような気が。
その頃祖父(母親)が京都浄土宗西山の総本山の寺(管長)に入る事になり、その世話係として、僧侶の道を選びました。
祖父は私に対して明治の頃の教え方でお経をたたきこまれました。
最初は鬼かと思うぐらい怖かったです。
でも今思うと。早く一人前にしたくて、鬼になったのだと。
感謝できないほどの愛で支えていただきました。
大学を卒業してから1年ぶりに友達が会いにきてくれたのですが、その時、私はお寺の仕事の事で忙しく心を亡くしておりました。
以前からよく笑う友達でありましたが、その2週間後に自殺をしてしまいました。
その時は笑ってはいましたが目の奥のさみしさに気づいてあげられなかったのです。
良寛さんがこんな詩を書き残しています。
「君看よ双眼の色 語らざるは憂ひ無きに似たり」(見た目にはにこやかな顔をしているが、深く観て行くと瞳の奥に悲しみを背負っている)
もっと相手の深い部分を観なければと。
このまま祖父であります90歳近くになる師を頼ることに申し訳がなく思っていた所の出来事でした。
私はもう一度修行のやり直しをしたくなり、1から比叡山で修行をやり直したくなり今までの階級も手放し・・・。
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