過去のいずれの時代よりも、文明社会では、自分の欲望を満たす事ができる生活をしています。
今を快適に、明るく楽しく生きているのですが、それだけに、老いと病と死を見つめる心が少なくなっています。
なぜならば、自分の思いのままにならないからです。
いかに科学の粋を集め、どのように努力しても、願わないのに病み、望まないのに老い、そして向こうに死があります。
現代人の特徴は、表面、常に明るい生活を築くように努力しながら、裏面、極めて暗い心をしていると、言えるのではないでしょうか。
誰でも人生は思い通りに生きることはできません。
誰でも知っている人生の真理です。
けれでも、これは例外なしに、人は誰しも、自分は欲するものを得たい、幸福で楽しい人生を送りたいと願っています。
その願いが自らの心を暗くしているのだとすれば、それを破る教えに耳を傾けなければならないでしょう。