世の中のすべてのもの(存在)と、こと(現象)は、無我(もちつもたれつの複合的)であり、無常(時々刻々の変わりずめの流動的)であります。

だから、一切はままならないし、あてにならないのです。


それなのに私たちは常に、自分を実体化し、固定化して、主人公みたいなつもりで、ままにしたい、あてにしたいの思いで、とらわれずめです。


善いことをするのも、悪いことをするのも、自分の意思だけでできることは、何ひとつありません。


自分の思いを超えた、無限大の背景と条件の重なりあいから、そうなって行くだけです。