同じく座禅を続ける達磨大師に、修行僧が教えを求めに来ました
修行僧曰く「大師!私は何年も修行に修行を重ねて参りました。しかし未だに心は安定せず、不安や悩みが絶えることはありません。なぜなのでしょうか?

私はこの先どのような修行をすれば、心の安定が得られるのでしょうか?お教えください!!」
達磨曰く「よし、では私がその不安や悩みをすぐに無くして進ぜよう。さあ、その不安な心を見せてごらん」
達磨の言葉にハッと気づいた修行僧は、「わかりました!お教えありがとうございました!!」と大悟したという。

不安や悩みは、自らの心が作り出したものであるのは勿論の事、実はその「心」すら、自らの「思考」が作り出した架空の存在であった事に気づいた時、人は大いなる気ずきを得るのでしょう。