名古屋に来て2年半。
映画館が近くになくて(徒歩圏内にないわけじゃないけど)、
足が遠のいていたのは確か。
横浜の自宅に帰って、近所の映画館で見ようかと迷っていたけれど、
観客がくすなくて打ち切られてしまっては本末転倒。
ということで、買い物の後に、駐車場近くのショッピングモールで、
レイトショウを観てきました。
プライムツリー赤池の TOHO シネマズへ。
ケビンが待ち受けてくれていました。(笑)
20:20 からのレイトショウ。
日中の 2/3 の料金で映画を楽しめます。
でも、カップルが1組、おじさんが2名、そしてボク。
これでは名駅前の映画館じゃレイトショウにはならない訳だねl。
ジャーナリスト 「ユージン・スミス」 の 1971年からの3年間。
熊本県の水俣で、公害を全世界に告発した活動を映画化したもの。
1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。
実話は90%、少しのフィクションを加えたもので、
このフィクション部分が評判を落としている。
ジョニー・デップが本人そっくりだとか、
アイリーンを演じた美波がドキドキするくらいイイ女だったとか、
でもね、
ボクが気になったのは、
・ジャーナリストとしての熱い気持ち
・ユージンらしさ(被写体への愛)の描写
が足りない気がしたなぁ。
障害を持って生まれてきた被害者を抱きしめるシーン、
膝の上で抱えて歌をうたい、ひげで手足に刺激を与えるところ。
あそこをもう少し描写してよかったように思うし、
被害家族に入り込むところにもっと時間を咲いても良かったと思う。
そして、実際には千葉県の工場で暴行を受けた事件の後、
ユージンの心を描写するシーンがほとんどなかったことはとても残念。
ジャーナリストとして、
プロの写真家として、
その心意気はどこに?
もしくは、アイリーン(ご存命ですが)との出会いと別れ、
映画にするのならこの部分にも時間を咲いてほしかった気がする。
だって、20歳の大学生と51歳の酒に溺れた過去の人となりつつあったジャーナリストの出会い。
もっとドラマがあったはずだもの。
水俣に取材に入る前に二人は結婚しているのだけれど、
その事実も映画では描かれていませんでした。
とはいえ、
1982年2月、大学受験のために上京したボクは、
帰りの電車までの時間が空いたことによる
新宿小田急百貨店でたまたま開催されていた
『ユージン・スミス展』
に足を踏み入れ、
写真展としては生まれてはじめてのことながら、
心にずっと残る感動を得て帰ってきたのだもの。
ただ、当時は 「MINAMATA」 とか 「HITACHI」 には共感を持てなくて。
「楽園への歩み」 には心を奪われたけれど。
買ってもらったばかりのブルゾンを途中で落として帰ってきた、あの日。
名前を覚えている(知っている)写真家って、
彼以外は CM に採用されたキャンディス・バーゲンとか。
Blu-ray 化されたら、買おうと思う。







