映画を子どもたちだけで観るという初挑戦を、

モンスターズユニバーシティで果たした娘たちですが


この映画は、家族みんなで観ました。


「風立ちぬ」。



*Reno-mamaのちゃちゃっとキッチン*



宮崎駿監督作品は、いったい何年ぶり?かしら??

と、わくわく半分、no fantasyで大人向きという前評判に

気の重さも半分。


ネタばれになっちゃうから、多くは語れないけれど、

いやー、本当にこれ、家族で観てよかった。


終戦記念日を意識したわけではないけれど、

この映画の時代の日本のことは、
こどもたちの世代にも伝えていかなければならないのだな、と
あらためて思ったりもしました。


もっとも、ゼロ戦のことを描いているはずなのに、戦争の描写から逃げているのでは?

という批判の声も多く聞こえるようですが、


娘たちには、なんとなくでも、戦争の重苦しさを感じ取ってもらえたのではないか?

と感じたりもしています。


ラスト、ユーミンのひこうき雲が流れだし曲が終わるまで、

ほぼ満席の場内で席を立つ人は1人もいませんでした。


素晴らしい…。


これだけは、言わせて欲しいんだけど、美しい飛行機をただ設計したかった

天才設計技師を突き動かしたパワーは、芸術家のそれと幾分にも違わずだと感じました。


その原動力ともいうべき熱いパワーへの感動で涙が止まらなかった。



ただ・・・なぜ、そこに、堀辰雄の小説の恋愛の要素を織り交ぜたのかは、

ややひっかかる部分です。


恋愛映画として観る心の部分と、堀越二郎の偉業へ感動する脳の部分は

相反すると感じたからです。


それが、堀越二郎氏を冷たいと感じさせる感覚なのかもしれませんね。皮肉なことに。

私の父は設計技師で、夢中になると、他が目に入らなくなってしまういわゆる理系人間なのですが、

かなり感覚的な部分で父を理解できたような気がしました。


風立ちぬは、たぶん、高校生の時に読みました。

あと、菜穂子という主人公の登場する小説も。


いやー、おそらくですが

堀越二郎氏は、自分がその小説の主人公に重ねられていたことを

天国でお知りになったら・・・ええええーーーーーー????っと

驚かれるのではないでしょうか???



ふと、そんなことを思ったりもして・・・。


もちろん、恋愛映画として観ても、泣けるストーリーであることに間違いはありません。

しかし、、、娘たちに、そっちばっかり感じ取ってもらいたくはないな。



あー、そう言えば、今の小学生って、伝記をあまり読んでいないんじゃないだろうか…。

ナイチンゲールとか、野口英世とか、
娘たちは、どういう人かわかっているのだろうか?


違う意見の方も多いと思います。

私が感じただけのこと、勝手に書かせてもらいましたニコニコ