クラスメイトが教えてくれたので、参加することに。
タフツ大学は、ハーバード、MITらに次ぐなかなかの名門大学で、
ボストン郊外とボストンに校舎を持つ。
実は受験しようと思って結局やめた大学なんだよね・・
食糧・栄養学・農業に強いイメージがある。
今回のカンファレンスのテーマは、
『食糧と栄養の未来 (Future of Food and Nutrition) 』 である。
http://studentconference.nutrition.tufts.edu/
(主催:Friedman School of Nutrition Science and Policy at Tufts University)
興味のある分野だけど、ブランダイス大学には
あまりこのテーマの授業が少ないので助かる。
これがあのタフツ大学か・・!



おそるおそる中に入ると・・朝食が

さすがテーマが栄養とあって、朝食も豪華である。

そして、プレゼンが始まった。
いくつかの部屋で同時にプレゼンがあるので、
興味のあるとこに自由に聞きに行くって感じ。
そっかー、カンファレンスって
日本でいうフォーラムとか勉強会って感じだね。

プレゼンをした人は、タフツ大学またはハーバードなど
ボストンの大学の大学院生。
卒論の研究発表を兼ねているようだった。
だけど参加費に30ドル

プロじゃなくて学生のプレゼンにお金払ったの・・と一瞬がっかりしたけど、
おいしい朝食・ランチが出たので、まいっか



廊下にはポスターセッション。
お昼休み中に興味のあるパネルに行って話を聞くことができる。
優勝したのは左の写真のポスター
『中国におけるアルコール消費パターン (社会経済要因との関係)』 であった。


色んな人のプレゼンを聞いて、初めて
アメリカにも深刻な飢餓・栄養不足があるということを知った。
アメリカでは例えばこんな対策が取られているらしい。

ファーマーズマーケット=農家が複数集まって農産物を直接販売すること。
地域の農家の支援+貧困層にクーポン配布

旧:フードスタンプ 食料品用の金権のようなもの (EBT)を配布

包装や形に不備があって販売できない農産物を、捨てる代わりに配布する
Feeding for America (旧 Second Harvest) という団体が行っている
へぇ~面白い

一番良かったプレゼンは、国連のWFPが行っている
お金や食糧配分(Cash & Food Transfer) の効果を研究したもので、
他の地域と比べて特にそんなに影響は大きくなかった、というもの。
その時に出たのが、統計用語!
そう、ほとんどの発表者が統計を用いて、相関関係があるかどうか、
ということを発表していた。
あの統計の授業 (※参考記事 『テストで一点』 ) のおかげで、
何とか内容についていけた・・。
まさか、こんなところで役に立つとはね

さすが栄養学と政策の学部だけあって、
栄養に関する問題やプロジェクトの分析は詳しかったけど、
いざどうするか、という対策については
「栄養の知識が不足してるから、もっと教育が必要」
「家族、特にだんなさんのサポートが必要」
など漠然としている印象を受けた。
栄養や食糧問題を解決するには、
結局、教育・ジェンダー・経済など他の色んな分野が必要になってきて、
栄養学の専門的な知識だけでは難しいな、と思った。
ゲストスピーカーの人も言っていた。
「飢餓の問題は、配分の問題 (distribution problem) なのだ」 と。
ただ、こんな風に他の大学で学べる機会があるっていいよね。
大学がたくさん集まるボストンならではのメリットである

P.S. あのタザチョコレート (※参考記事 『人気チョコレート店の戦略』 )が
このカンファレンスのスポンサーになっていた!さすが
