「前期全ての授業の読み物の中で、一番よかった!

と何名かの生徒に絶賛された、
とっても好評なリーディング (授業の前に読む読み物) があった。
それは、経済学の授業で使われた
『Kicking Away the Ladder (はしごを外せ)』
という本の中の第6章(約20ページ)。
※残念ながら、ダウンロードできるサイトは見つからず
私が参考にしたサイト(英語)はこちら http://www.paecon.net/PAEtexts/Chang1.htm
今の先進国の途上国に対するやり方を痛烈に批判する内容で、
先進国が 『よい政策』 として、
途上国に今勧めているものは本当に途上国にとっていいのか?
という疑問を投げかけている。
内容の1部をかいつまむと・・・
先進国は自分達がやってきた、という理由で


といった政策を途上国に勧めている。
けれど実際、今の裕福な国のほとんどは関税をかけたり、
補助金を出して自分の国の産業を守ってきたという事実があり、
そのことはほとんど知られていない。
特に、経済面でトップに立つイギリスとアメリカは、
過去に関税と補助金を積極的に使っていたことがある

先進国は自分達の利益を短期的に優先してしまっているけれど、
状況を変えるには、歴史の真実がもっと広められないといけないし、
途上国がもっと関税や補助金を使えるようにして、
より自分の国にあった政策を選べるようにしないといけない。
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題名の 「はしごを外す」 というのがすごくしっくりきて、
先進国が自分達が登ってきたはしごを、
後から途上国が登ろうとしてるのに、蹴り飛ばしてる、という意味なのだ。
自由市場・自由貿易がいかにもいい、みたいな風潮は確かにある気がする。
だからこそ、「へ~、知らなかった!

こういう新しい視点を持つと世界がまた違ったように見えてくる。
この本はもっともっと世間に広まってもいい気がする

同じ作者でほぼ同じ題名のレポート・本を見つけたので、
もっと詳しく知りたい人は、これら


ダウンロード: Kicking Away the Ladder: The "Real" History of Free Trade
※経済学の授業で特にオススメされた本。こっちも評判が高いのでオススメ^^
英語版