しばらく経った6月中旬のある日、
私はなぜか電車で宮城県に向かっていた。
「・・もう耐えられない」
何とか間に合った大学院への出願は締切が遅かった1校のみで
望みを託したのだけれど、
出願前はあんなにすぐにメールの返事が来てたのに、
出願が済むと急にパタリと返事が来なくなった。
なんで??

ちゃんと書類が届いたのかどうかも分からない。
「待つ」 だけの生活が嫌で、
とにかくどこかへ逃げ出したくて
急遽、宮城県岩沼市の震災ボランティア
に2週間行くことにしたのだ。
こんな理由で参加するなんて
本当に申し訳ない><
けど、どうせ現実逃避するなら、
人のためになる方がいいかな、って。
ボランティアを色々調べてみると・・
・テント持参
・米5キロ持参

など、ちょっとハードルが高いものばかり。
そこで、青年海外協力隊出身の人だけが登録できる
JOCA (青年海外協力協会) のボランティアに登録をしたのだ。

JOCAのHPはコチラ
そこであれば、交通費とご飯代程度の手当てが出る上に、
宿泊施設も提供してくれるので参加のハードルが低い。
登録をしたら次の日に電話が来て、
ボランティアはすぐに決まった。
マンションで寝泊り、と書いてあったので、
『こりゃ久々に1人暮らしを満喫できるかな

などとのんきなことを思って現地に着いてみると、、
2Kの部屋に4人暮らし
ということが発覚した。
え!?

・・そりゃ、そうだ。
そう、私はすでにボランティアに来ている人達3人
とその日から一緒に暮らすことになったのだ。
その日は皆既月食

初対面の人達と同じ部屋で布団に入るのは
とても不思議な感じがした。
そして布団の中で何気なく携帯をチェックしてみると、
なんと!

結果は、、
落ちていた。
理由は、
「あなたの関心がある分野での
アドバイザー(進路や授業についてアドバイスをくれる担当者?)
を一生懸命探しましたが、
どうしても見つかりませんでした」
とのことだった。
『・・・。』
『じゃ何で私はここにいるんだろう』
ともう訳が分からなくなり、
考えるのをやめて無理矢理、布団をかぶって寝た。
そんな感じで、私のボランティアは始まった。