ぐっすり眠れすっきりした気持ちで目が覚めた。
当然、発疹も治まったろうと思った。
しかし、治るどころか全身に広がり
ますますひどくなっていた。
自分でも見るに耐えないほどあまりの肌の悲惨さに
精神的ショックが甚だしかった。
熱のために顔も真っ赤で
人前に出られる状態ではなかった。
急遽、コトヌに上がり病院に行く

すると・・・
「はしか」 と言われた。
はしか??
3日熱はしか(=風疹) らしい。
特に薬もなく、2・3日で自然にひくらしい。
ただし人に移るので注意しろと言われた。
そういや私風疹かかってなかったっけ・・。
小さい頃の記憶がよみがえる。
あの日、両腕、両足に発疹が出て
医者に行ったのだ。
お医者さん 「う~ん、手足には発疹があるけど
背中とお腹には出てないし・・
これは風疹かどうか正直私には分かりません」
あの時、やっぱり風疹にかかってなかったんだ。
まさかあれから20年以上たって、
ベナンで風疹にかかってしまうとは。
小さい頃予防接種しても、
アフリカでかかってしまうことがあるらしい。
ふ~ん。
しかし、はしかよりもびっくりしたのは
その後の血液検査。
検査の後、ひどい貧血が起こり、
呼吸困難、全身のしびれ、両手両足の硬直が起き
意識を失いかけた。
同じような症状をモロッコのサハラ砂漠で
経験したけど、あの時よりもひどく
死んでしまうかと思った。
もちろんそんなんで死ぬことは無く、
どうやら栄養不足がたたったらしい。
急遽注射を2本打ってもらってすぐに回復したけど、
さすがの私も本当にびっくりした><
そんなこんなで結局、
水曜までの予定を泣く泣く全部キャンセルし
コトヌに滞在することになったのだった。