昨日


夫、双子の息子たちと

浪速区まで

ある講演を聴きに行きました


「元ひめゆり学徒の沖縄戦」


太平洋戦争末期の

沖縄戦で、看護要員として

動員されて多くの犠牲者が出た

ひめゆり学徒隊


講師は 唯一の関西在住

     元ひめゆり学徒隊


     新川 初子さん
どてなべの つれづれなるままに・・・-20101223141008.jpg

実は この方は

どてなべ 小学校6年生時の

担任の先生でした


おん年 84歳になられるのですが

今でも 請われれば

どこでも 講演されています



講演は約2時間

椅子も水も用意されていましたが

全く 触れずに

立ちっ放しで 


体験談を話されました


内容は

事細かで

思わず耳を塞ぎたくなるような

想像を絶する

過酷で悲惨な もの



「戦争は 2度とおこしては

ならないもの」


そんな 言葉だけでは

理解できない現実

に直面していた


当時18歳以下の

女子学生たち


途中で 息子たちの

様子を見ていましたが

真剣な眼差しで

聴き入っていました


最後に

先生の学校で

校長をされていた方の歌

(沖縄 ひめゆり平和祈念資料館の

 石碑に刻まれています)


を 歌われました


私は

小学校時代、

学級委員長として

バリバリやっていたので


新川先生の落ち着きや

物静かさに

物足りないような気がして

反発的な気持ちを抱いていました


当時は沖縄戦時の

話はタブーだった

そうですので

ほとんど 話されませんでした



思えば、なぜ 先生が

物静かであったのか

理解できます



どうして もっと

先生に歩み寄らなかったのか


そのことを 後悔し

歌を聴きながら

涙が溢れました


が、今回

当時の先生の

年齢に近づき

落ち着いて

物事を考えるようになり


また、


夫や子どもたちを

先生に紹介することが

できました


昨年の夏は

夫の強い希望で

沖縄ひめゆり祈念館にも

行ったので

なおさらでした


奇しくも

わが子は

当時の私の年齢12歳


そして

長男は 先日

国際平和ポスターコンクールで

栄誉をいただいた直後ですから


とても

不思議な

めぐり合わせを

感じました


「偶然ではなく、必然」とは

このことです


今回の講演の件で

声を掛け合った

クラスメート、同級生と

再会し、

同窓会の約束もしました


こうして

元気に会えることは

先生の時代

当たり前では なかった


その幸せを

かみしめて、


先生の 言葉を

記します


「命どぅ宝」(ぬちどぅたから)。

命は生きていてこそ

最高の価値があり

尊くありがたく

何ものにも勝る宝です。


沖縄の地の底、海の底から

戦争のない平和を

訴え叫ぶ恩師や学友の

声なき声が、

戦場を共にした私には

聞こえてきます。


皆さん!今、授かっている

かけがえのない たった一つの

命を 本当の意味で

大切にしてください。


大切にできる人は

人の命も大切にします。


人の気持ち、痛み、

悲しみのわかる人の周りには

平和が訪れ、

幸福を招きます。


この輪を大きく拡げ、

世界平和の実現こそ

切に願ってやみません。


    新川 初子



そして


今日の終業式で


長男が

表彰された標語も

必然でしょう


「守ろうよ

  世界で一つの

      その命」