今日、ある場所で
少年犯罪と更生について
お話を聴いた
小学生、中学生がおとな顔負けの
犯罪を犯す
でも、子どもは刑務所には入らない
矯正施設に入る子もいる
20歳まで
「保護観察処分」という
ことがあるそうだ
それまでに
何度も何度も
繰り返す子がいる
「この子をなんとかしてやりたい」
他人でさえ そう思って
更生の道に導くのだが
社会や親などの
受け皿が
更生への道を
とざしていまうことが
大半であるという
ある、男の子の事例を聴いた
母親に虐待され続け
家出を繰り返しては
犯罪を繰り返した
中学校を卒業して
寮のある仕事にも就いた、という
が、やはり
罪を犯し、
そして
保護観察の期限が
切れた 20歳に
命が絶たれてしまった
なんという悲しい結末なのか
「この子の人生はなんだったのだろうか?」
彼の担当だった
保護司の奥様が
ポツリとおっしゃったそうだ
聴いたとき
今、この瞬間でも
胸が締め付けられるほど
辛い感情が沸いてくる
ただ、彼が この世でないところで
楽になっていてくれていると信じたい
虐待をされた子どもは被害者だ
だが、虐待をした母親も
どこかの時点で
ある意味、被害者であった可能性もある
「被害者、加害者の連鎖」
この連鎖を断ち切るためにも
更生事業、あらゆる支援に
おいて
こどもだけを見るのではなく
家族全体、周囲を見渡す視野が
必要である
と講師の方はおっしゃった
こども二人の母親であり
「支援」というものに
ささやかながらも
関わっている私にとって
深く考えさせられる
講座だった