読み終えた


上下巻とも

一気にアップ


いつだったか

文庫紹介の記事で

この作者を知った

紹介の著書はハードカバーだったので

文庫はないものか、と軽い気持ちで

たどり着いたのが

この本との出会いだった

もう2年前以上前だ

シリーズが文庫化されるのを

よだれが垂れそうになるほど

待ちながら 読みまくった


そして文庫化が少し止まったころ


心理学関係の本ばかりを

読んでいたので

かなり、欲していたのだと

思う


いや、このシリーズは

そんなこと関係なしに

私を その世界へと

引きこんでいく


子どもたちに

夏休みに読書感想文とかないの?

とか、

自由研究は完成したの?

とか言いながら


トイレでも風呂でも

はたまた、食事を作りながらも

食後の片付けもせず

片時も離さず、

スキあらば 読みふけっていた


そして、さきほど 

出かける 夫と子どもたちの

「いってきまーす」にも

生返事で 一気に最終章


このシリーズは読み終えたとき

いつも 爽やかであったり、切なかったりする

でも、一番感じるのは 寂しさだ

なぜなら

これで、また、しばらく この

登場人物たちの世界に触れることが

なくなってしまうから・・・


本を読む楽しみは

文章だけで その場面を想像できること


このシリーズは 全くの作者の創造の

世界観で書かれている


とても少年少女向きに書かれた

ファンタジー小説とは思えない


あとで、数多くの受賞歴があると知った

アニメ化もするという

そりゃそうでしょ と思いながら

そんなことも知らずに手にとって

読み始めた その出会いに

感動すら覚える


風景、人々の動き、心の描写など

あまりにも巧みで のめり込まざるを得ない


私はこのシリーズで何度も涙した

号泣もした

私にとって これほど、本で泣けるものは そう多くない

あえて 泣かそう なんて意図で書かれた

作品は読まないから・・・

なのに、泣いてしまった

人の心を書いて ここまで泣かせるなんて!!

思い出しても胸がつまる


興味があるものは分野を問わず 読んできたが

ここまで のめりこんだのは

高校生時代に読んだ 

平井和正 「ウルフガイ」シリーズ以来かもしれない

いや、あの時は 心が震えるほどの思いはなかった


主人公の過去

状況、心の中

想像を絶する

「つらいね」なんて共感 おこがましい

ただ、彼女の人となりを知った時から

  

私は 手に汗をにぎるほど

彼女に「死ぬな!!」と叫びながら

読み進むしかないのだ


そして とんでもなくプロフェッショナルである

彼女を大好きになり尊敬もしてしまうのだ


上橋 菜穂子 作

守り人 シリーズ


図書館には全巻、

子どものコーナーにあるのだが

あえて私は手をださないべーっだ!


携帯電話以上に手元に

置いて スキあらば読みたい

そんな作品だからにひひ



ペタしてね