1年越しの願いが叶い、廣瀬大社の「砂かけ祭り」に
行ってまいりました。
駅前の石碑
大和川をはじめとする、盆地に流れる川の多くが集まるこの地に
廣瀬大社がたてられ“水の神”として信仰されてきたそうです。
JR法隆寺駅から廣瀬神社までの町並みの家々屋根を見ていると
えびすさんに布袋さん。鬼がわらも立派。関西ならではの隅瓦を
沢山目にしました。
そして、初めてみたのですが
雨水を集めて流す「とゆ」がとても豪華で、二段構えのものや
細かな装飾を施されたもの、「奈良の普請倒れ」と呼ばれるように
奈良では家屋にお金をかけるそうで、とても立派なお宅が立ち並んで
いました。
川べりはものすごく風が強く、寒くて時折雪混じりの天気。
途中にあったお社「御霊神社」とのことですがどなたをお祀りして
いるのでしょうか?おまいりさせていただくとお賽銭箱の先に
お札が置かれており、ありがたく頂戴してまいりました。
駅から30分ほどで廣瀬大社に到着。レインコートにゴーグルとマスク。
中には奇抜なかぶり物やコスプレチックな格好の老若男女が沢山
皆さん完全防備。それでは私も持参したレインコートにメガネとマスク。
どこから砂が降ってこようとOK。
(…と思っていたのにバックが盲点。終わって中を見たら砂がわんさか><)
この「砂かけ祭り」の「砂」は雨に見立てられていて、五穀豊饒に欠かせない
「水」の恵みに感謝するお祭りなのだそうです。
この四方に張られた結界の中で神事が行われるのを待つ方々。
そして奥にはお祭りの主役「田人」と呼ばれるお二人とその周りを
ガードする消防団の方々。
準備万端で始まりを待ってらっしゃいました。
この木のスコップみたいなもので砂をかけるのだそうです
そして合図の太鼓が鳴り、出動!沢山の人垣をかきわけ結界の
中で神事を行った後、砂かけが始まりました。
想像以上の迫力にカメラは出せずじまい、初めは遠巻きに眺めて
いたのですが、ここまできたら参加しなくてはと!
「田人」さんの後ろからおっかなびっくり近寄って砂を投げては逃げ、
砂をかけられそうなるとくるっと後ろを向いて正面から砂がかかるのは
何とか防いでいましたが、背中から砂がかかる感触がすごく気持ちいい!
なんか、厄を払っていただいたようなスッキリした気分
砂をかけたりかけられたりきゃ~きゃ~わ~わ~大人も子供もおおはしゃぎ、
「田人」さんも本気です。
こんなに笑ったのって久しぶり!すごく楽しい。
1ラウンド3分くらいなのでしょうか?それを8回くらい繰り返すそうで
1回の砂かけ合戦が終わると、「田人」さんと周りでガードしている
消防団の方がたもお社の奥に帰ってくるのですが、かぶり物を取ると
汗だくで息も上がって苦しそう。メンバーチェンジもあるようですが、
大仕事ですね。
そして、途中からはこの方々が参戦。待っていました!
そう、牛さん!です。この牛さんを見たくてはるばるやってきたのです。
牛さんは紐をひいて、田んぼを耕す道具なのかしら?何かを
携えて登場です。
そして結界の中で神事?なのでしょうか。「んもぉ~んもぉ~」と泣きながら
四方を巡り、そして牛のお面をはずして砂かけに参戦。
沢山の方が入り乱れ、めちゃくちゃ状態。その中を必死でカメラを向ける
方々の根性もすごい。きっと検索すると沢山の画像を見る事ができるの
でしょうね。あとで見に行かなくちゃ。
…疲れきっている。
ラスト近くなると「早乙女」のお二人がスタンバイ。この後、田植えの
所作をするそうです。手にしているのは稲の苗に見立てた「松葉」
そして、お祭りのラストは中央に高いやぐらを立ててそこから「松苗」と
「田もち」をまくそうです。その模様は神社の入り口のモニターで拝見させて
いただきましたが、皆さんすごい勢いで、私の家のご近所のお寺さんの
豆まき(毎年NHKのお昼のニュースで取り上げられます)のような迫力。
皆さん、福を沢山手にしてニコニコ顔で帰路に着かれていました。
私も沢山笑って、砂を浴びて、とても楽しい時間をいただき
ニコニコ顔。やっぱり出かけてきて良かった。また行きたいな~。













