今回は、大学の授業がどのように行われているのか、特にセミナーについて詳しく書いていこうと思います。
前回少し書きましたが、イギリスの大学の授業(モジュール)は、講義+セミナーのセットで成り立っています。
※もちろん大学や学部で違いは出てくると思いますが、この形が一般的です。
例えば1年次は3コマあるため、週6~9時間授業がある感じです。
講義はモジュールを履修するほぼ全員で受けるため、レクチャーシアターなど、大きめの教室を使うことが多いです。
3年次になってくると、モジュールの選択肢が増えるため、比較的人数の少ない講義がある場合もあります。
また、イギリスでは基本全ての講義が録画され、後から見直すことができます。
例えば内容を聞き逃してしまった場合や、試験前の勉強に活用するのにとても便利です。
まだまだ英語力に自信がない場合でも安心です。
講義は受動的なものが多く、隣の席の人と話し合って、、みたいなことはほぼありません。
この時点で授業に課されるリーディングはしていなくてもOKですが、していると理解力がグンと上がると思います。
セミナーの内容は、学部によって内容がだいぶ変わってきます。
例えばメディア専攻であればプロジェクトに取り組むなど実践的なものが多いですし、経済学部では小問題やケーススタディに取り組んでいたりします。
私が所属する国際開発学部では、圧倒的にディスカッションが多いです。
ディスカッションは、授業ごとに課されるアカデミック論文のリーディングを基に行われます。
年次が上がるにつれて、セミナーを生徒のプレゼンテーションに時間を当てたり、生徒が主体となってセミナーを進めたりするので、受動的な学びの姿勢でいると、ついていくのが大変な気がします。
また、セミナーに出席するうえでリーディングを終わらせておくことが必須です。
理解度が上がるのはもちろん、ディスカッションで積極的に参加できる度が違ってきます。
私はこのリーディングにだいぶ苦労しました。
というのも、1つの授業につき2・3つほどのアカデミック論文が課され、トータルすると60ページほどのものを毎週読んでおかなければなりません。
特に留学初期は読むスピードが遅かったり、ただ単に内容が理解できなかったり、様々な問題に直面しました。
セミナーによっては、フォーカスする・ディスカッションする箇所を指定している場合もあります。
そんなとき以外は、セミナーで質問したい箇所やディスカッションでフォーカスするであろう箇所を自分で考えて、論文をクリティカルに・主体的に読むことが大切になってきます。
また、授業などの面で悩みがあるなどの場合は、生徒に必ず1人つくアカデミックアドバイザーに相談しに行くのもおすすめです。
英語力をアップさせたい場合は、留学生向けにアカデミック英語のワークショップが開講している大学が大半なので、積極的に活用するといいです。
ノートのとり方、クリティカルシンキング、エッセイの書き方など、様々なテーマで開講されています。
私は留学前にアカデミック英語コースを受講していました。英語の勉強についても次回以降書いていきたいと思います。