梅田の事故で思うこと① | 漫画とゲームはやめられまへん

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大阪梅田で車が暴走して11人の死傷者を出すという大変な惨事が起きてしまいました。

1日経って徐々に状況が明らかになっていく中、運転手は事故前から意識不明の状態になっていたのではないか?という報道がありました。

事故の原因は原因として報道する必要はあると思いますが、だからといって被害者にとってはどんな事情でも納得できるものではないと思います。

実は私も7年前に交通事故にあいました。
青で横断歩道を横断中に、信号無視で横から突っ込んできた車に跳ね飛ばされました。

その瞬間、いきなりガシャンとシャッターが下ろされたように目の前が真っ暗になり、次に意識が戻ったのは周りで騒ぐ大勢の声。

(あれ…私、何してたっけ?)
(ここどこ? え、地面??)
(起きたいのに体の感覚がないんだけど)

「誰か綺麗なタオルありますか!」
「こっち押さえて」
「もしもし!声聞こえますか!?」
「救急車呼んだから頑張って!!」

たぶんブラックアウトしてたのは時間にしてほんの数分…もしかしたら数秒かも知れない。大声で騒ぐ周りの言葉で自分が車に跳ねられたのだと分かりました。

耳元で女性が「名前言えますか?」「もうすぐ救急車来るからね!」って、私の意識を保つべくずっと話しかけてくれてるんですが、なんかもうまぶたを開けてるのも疲れるんですよ。で、呼びかけには答えてましたが目は閉じました。

初めての救急車で病院に運ばれ、幸いにも脳や内臓には影響はなく、右手と右足の骨折で済みました。でも右足は骨が皮膚を破って飛び出すひどい状態だったそう。
こうなると骨が外気に触れることで感染症へのリスクも高まるため、しばらくは集中治療室にいました。

事故ってほんの一瞬なんですよ。
だから最初のうちは(あのコンビニにもう少し長くいたら…)とか(会社をもう5分早くor遅く出てたら)とかいろいろ考えましたが、起こってしまったことは戻らないのでそのうち考えるのはやめました。

警官が病室に来て事情聴取なんてのも生まれて初めて受けました。
梅田の事故ほどではないですが、人通りのある場所だったので目撃情報もたくさんあり、当たり前ですが最終的に100%相手の過失になりました。

事故原因は聞きませんでしたが、加害者は私を跳ねた後、その先で赤信号で停車してた車に突っ込んで停まったそうなので、居眠りとか脇見ですかね?
最初に書いたように、原因は本当にどうでもいいんですよ。聞いてもどうにもならないし許せる気にもならないし。

リハビリは本当に大変でした。
1ヶ月近く寝たきりだったので、起き上がるだけで目眩がするし、固定してたせいで関節も固くなってて、思うように体が動かずイライラしました。
だんだんお見舞いにきてくれるみんなからの「頑張れ」を重く感じるようになります。

もちろんみんなからの励ましの気持ちは分かってます。だからこそ「みんな励ましてくれてるのにできない、頑張ってるのにできない」って一人の時に泣けてくる訳です。
よく鬱の人に「頑張れは禁句」と言いますが、こういう気持ちなんだろうなって実感しました。

最終的に3ヶ月入院し、その後9ヶ月通院リハビリを受けながら自宅療養したため、合計1年間会社を休む羽目になりました。
ただ元通りかって言うとそうではありません。手足にプレートが入ってるので、手足の太さが左右で違いますし、関節も少し曲がったままです。

梅田の事故で命が助かった人の中にも、この先手術や長い入院生活で辛く苦しい思いを強いられる人もいると思いますが、乗り越えて欲しいと願っています。

「どんな原因でも納得できる訳ない」
「許せる気にならない」
と書きましたが、だからといって加害者を恨み続けたり、自分の行動を悔やみ続けたりするのは精神衛生上良くないし、何の解決にもならないと思いますので、苦しい中でも前を向いて欲しいと思います。

ちょっと真面目な話になってしまいましたが、この記事に関連してもうひとつ記事をupしたいと思います。