約170年の家庭のレシピ イギリス伝統菓子クリスマスプティング仕込みました! | フリーアナウンサー佐藤 ゆかりの 私のニッポン、私のイギリス

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イギリス留学を経て2002年より、在英。暮らしてみて見えてきた私のイギリス、そして、そこから見えてきた私のニッポン。目に留まったこと、ココロに触れたこと、綴ってみます。よろしかったら、JOIN ME!(記事、写真等の転載はご遠慮下さい)

クリスマスプディング仕込みました!

・・・と言っても、もう1か月前のことなのですが・・・。

アップが遅れました。

 

クリスマスが近くなると、いつも親戚から(英国人のね)手作りのクリスマスプティングをいただいて、クリスマスに毎年楽しんでました。

 

日本に帰国した今年はそういうわけにもいかず、

こちらに来る前にレシピをいただき、10月末に仕込んだわけです。

このレシピは1850年からその家庭で受け継がれてきたものなんです!イギリス伝統の家庭のレシピを170年近く守り続けてて、今私がこうして作らせてもらってるって、すごいことだなぁ。ありがたいね。

 

熟成させるものなので、本当はクリスマスの3か月前には仕込むべきなのだけど・・・。

材料はレーズン、カランツ、サルタナと干しブドウを3種、パン粉、卵、お砂糖と、レモンの皮(おろしたもの)、エール(香りや味の強いビール)とスエット(Suet) 。

 

スエット?って汗じゃないです。(笑)

牛や羊の腎臓と腰の周りの油脂です。手に入らなかったので、ラードで代用。エールも手に入らなかったので、黒ビールのギネスで。

写真のレモンはオレンジみたいですが、レモンです。

 

ビール以外の材料を 全部ボールに入れます。

おっ、レシピに「願い事をする(Make a Wish!)」と書いてる。

手を止めて、願い事をしましたよ。

 

混ぜます。

あまり、ゆるくなり過ぎないように、ビールは様子を見ながら加えていきます。

少し余ったので、残りは夫にー。

私もテイスティングしてみました。

ギネスってこんなにおいしかったのねー。深くてコクがあってやわらかくてまるい味。イギリスにいながら飲んでなかった・・・。黒味がどうも苦そうだったので。

 

で、まだ生の生地なのですが、ちょっとこちらもティスティングすると、

あー、懐かしいクリスマスの味、イギリスのクリスマスの味なのね。

レモンと干しブドウのフルーティーさに、ビールのフレーヴァー。

味はパウンドケーキ的かな。

 

一晩寝かせて・・・・。

耐熱のボールに移して、製菓用の紙ときれいなふきんでカバーして

 

とろ火で蒸します。レシピではなんと8時間!

これには、びっくり!これだけ手間をかけて毎年作ってくれてたんだという感謝の気持ちと共に、8時間も蒸してられないなぁ・・・と・・・。(笑)

 

夫によれば、4時間くらいで大丈夫というので、そのくらいにしときました。

 

あとは、冷えるのをまって紙とふきんを新しいものに変えて

クリスマスまで冷蔵庫でじっくり寝かせます。

 

いよいよ、12月ですね。

 

素敵なクリスマスになりますようにー。

 

佐藤 ゆかりでした。