【最終章】

あなたがしてくれなかったから…


Tさんの母親はTさんに再婚は半年後まで待つことになるし妊娠して離婚するとRくんの子にはならないうえお婿さんから慰謝料請求されたら大変なことになるんだよと冷静に諭すよう言われたそうなんですよね。


そしてTさんの母親はまだ間に合うからとにかくお婿さんとセックスして既成事実を作りなさい男は生理には無頓着だから大丈夫 なんだよと続けて言ったそうなんですよね。


最後には母親はTさんにお婿さんとRくんの血液型が一緒ならバレないんだからRくんとは縁を切って夫婦仲よくこの子を育てなさいとまで言われたんだそうですね。


Tさんは母親から言われた通りにRくんとの不倫と出産は墓場まで持っていくしかないと号泣しながらあたしにお話ししてくれたんですよね。


あたしはこの言葉を聞いて賃貸のお家をお引っ越しして固定電話も解約してTさんの前から姿を消したんですよね。


いま考えるとTさんは実の母親と同居だったのでこんなことか出来たわけでたぶん当時の24歳のあたしだと間違ったことを言ってたんだと思いましたけどね。


この時以降あたしはTさんにお会いすることはないんですよね。



Tさんとご家族のお幸せを願って

お話しを締めくくらせて

いただきますね。



あなたがしてくれなかったから…


注:この小説的なお話しはあくまでフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません。