ロリポップのWEBメーラーを使い、独自ドメインの送受信をしているクライアント様が…「画像添付等、送受信した際に失敗することがある」?との報告を受け…
そのような事がある訳ないと思いつつサーバー会社のサポートへ電話してみたところ、「はい。そのような事例がたしかにあります」とまさかの返答
他社のメールソフトを勧められたため…その一つとして独自ドメインをGメールから送受信する方法を調べ、ここに設定方法を共有します。
まずはメリットとデメリットの把握から
独自ドメインをGメールから送受信することには、いくつかのメリットとデメリットがあります。以下にそれぞれを詳しく説明します。
メリット
- クラウドベースの管理: Gmailを利用することで、メールはクラウド上で管理されるため、パソコンの買い替えや故障によるデータ消失の心配がありません。どのデバイスからでもアクセスできるため、出張先や外出先でもメールの確認や送信が可能です。
- 高機能な迷惑メールフィルター: Gmailの迷惑メールフィルターは非常に優れており、ほとんどの設定を自動で行うことができます。これにより、重要なメールが迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクが低減します。
- 検索機能の充実: 過去のメールを検索する際、Gmailの検索機能は非常に便利です。特定のメールを迅速に見つけることができます。
- 複数端末での利用: Gmailにログインするだけで、複数の端末から独自ドメインのメールを利用できるため、設定の手間が省けます。
デメリット
- タイムラグ: メールの送受信に若干のタイムラグが生じることがあります。特に、POP3を使用している場合、受信に遅延が発生することがあるため、即時性が求められる場合には不便です。
- インターネット依存: Gmailはクラウドサービスであるため、インターネット接続が必要です。接続が不安定な場合、メールの確認や送信が困難になります。
- 障害のリスク: Gmailと独自ドメインの両方のサーバーに依存するため、どちらかに障害が発生するとメールの送受信ができなくなるリスクがあります。
手順
1. Gmailにログイン
Gmailアカウントにログインし、画面右上の歯車アイコンをクリックして「すべての設定を表示」をクリック。
2. アカウントとインポートを選択
設定メニューから「アカウントとインポート」タブをクリックします。
3. メールアカウントを追加
「他のメールアドレスを追加」をクリックし、独自ドメインのメールアドレスを入力します。
次の画面で「他のアカウントからメールを読み込む(POP3)」にチェックを入れ、「次へ」進みましょう。
4. メールの受信設定
必要なサーバー情報(ユーザー名、パスワード、POPサーバーなど)を入力します。これらの情報は、独自ドメインを管理しているホスティングサービスから取得できます。
ユーザー名:Gmailに追加したい独自ドメインのメールアドレスを入力します。
パスワード:独自ドメイン送受信時に利用するメールアカウントのパスワードを入力します。
POP サーバー:各ホスティングサーバー管理画面より確認できます。
「アカウント追加」で無事メールアカウントの追加が完了しました。次へ進みます。
次に、メールの送信相手に表示される名前を入力します。会社名、店舗名、個人名といった感じです!
「エイリアスとして扱います。」にチェックを入れて「次のステップ」をクリックします。
5. メールの送信設定
送信設定では、SMTPサーバーの情報を入力します。通常、SMTPサーバーは「各ホスティングサーバー管理画面内で確認できます」で、ポートは465または587を使用します。ここでも、ユーザー名は独自ドメインのメールアドレス、パスワードはそのメールアカウントのパスワードを入力します。
6. 確認コードの入力
設定が完了すると、Gmailから確認コードが送信されます。リクエスト承認リンクをクリックします。
Gmailの設定画面に戻り、「確認」をクリックして設定を完了させます。
設定完了しました!お疲れさまでした。
7. デフォルトの送信アドレスを設定
新規メール作成時に独自ドメインのメールアドレスをデフォルトに設定する場合、「アカウントとインポート」タブで独自ドメインのメールアドレスをデフォルトに設定します。
常に独自ドメインで返信するのではなく、受信したアドレスから返信させたい場合は、上記の画像の様に「メールを受信したアドレスから返信する」にチェックを入れます。
この手順に従うことで、Gmailを通じて独自ドメインのメールを簡単に送受信できるようになります。
最後に
独自ドメインをGメールで送受信することは、特にビジネスシーンにおいて多くの利点を提供しますが、同時にいくつかの注意点も存在します。利便性や機能性を重視する場合には非常に有用ですがデメリットも考慮する必要があります。
お役に立てた情報でしたら幸いです。